8月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが下落、米特別検察官が大陪審設置との報道で

  3日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。モラー米特別検察官が大陪審を設置したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報道したことが手掛かりとなった
  
  経済統計を材料にドルは朝方から軟調に推移していた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満低下した。モラー検察官のニュースが報じられるとドルは対円で6月半ば以来の安値に下げた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.6%下げて1ドル=110円05銭。対ユーロでは0.1%安の1ユーロ=1.1870ドル。

  モラー氏は2016年米大統領選に対するロシアの関与、およびトランプ陣営との共謀の可能性を捜査している。モラー氏の報道官はWSJに対してコメントを控えた。ホワイトハウスの特別顧問タイ・カッブ氏はWSJに対し、大陪審に関する認識はないと発言。ホワイトハウスとしては「モラー氏がその任務を公正に早く終了できることにつながるのであれば、何でも支持する」と述べ、「モラー氏に全面的に協力する決意だ」と付け加えた。

  ドルは一時、対ポンドで6週間ぶりの大幅高を記録する場面もあった。英イングランド銀行(中央銀行)は経済成長と賃金上昇の見通しを下方修正し、政策金利を過去最低の0.25%で据え置いた。金融政策委員会(MPC)は6対2で据え置きを決めた。
  
  米供給管理協会(ISM)が発表した7月の非製造業総合景況指数は前月から低下。ほぼ1年ぶりの低い水準となった。7月の同指数は53.9、前月の57.4から低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は56.9だった。同指数では50が活動の拡大と縮小の境目を示す。

  4日発表される米雇用統計は7月に18万人の雇用増が予想されている。前月は22万2000人増だった。 
原題:Dollar to Low After Mueller Grand Jury Report; Sterling Tumbles(抜粋)
Mueller Is Said to Impanel Grand Jury in Russia Probe, WSJ Says(抜粋)

◎米国株:S&P500が下落-ロシア疑惑捜査で大陪審設置との報道

  3日の米株式市場ではS&P500種株価指数が下落。モラー特別検察官が現在進行中のロシア疑惑捜査で大陪審を設置したとの米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道に反応した。

  取引終了30分前に流れた同報道を受け、S&P500種はこの日の安値に下落。報道前に小幅高で推移していたダウ工業株30種平均も一時下げに転じた。ただ、ダウ平均はその後戻し、小幅に上げて終了した。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2472.16。ダウ工業株30種平均は9.86ドル(0.1%未満)上げて22026.10ドルと、最高値を更新。

  小型株で構成するラッセル2000指数は0.5%安。

  S&P500種は朝方から軟調な展開となっていた。業種別11指数ではエネルギーや金融、情報技術などの下げが目立った。

  ダウ平均はWSJ報道後の15分間で約33ドル落ち込み、それまでの上げを一時失った。

  市場は4日発表される7月の米雇用統計に注目している。ブルームバーグが実施した調査では、非農業部門雇用者数は18万人増が見込まれている。
原題:U.S. Stocks Fall, Bonds Gain on Russia Probe News: Markets Wrap(抜粋)
原題:Stocks Extend Losses on Reports of Grand Jury in Russia Probe(抜粋)

◎米国債:反発、ブルフラット化-ドル安や米経済指標軟調で

 3日の米国債相場は反発。長期債中心に買われ、イールドカーブがブルフラット化した。軟調な米経済指標を受けたドル相場の下落を背景に朝方から上昇し、徐々に上げ幅を拡大。ブロックトレード(大口の相対取引)の成立や英国債相場の上昇も追い風となった。

  7月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数は53.9と前月の57.4から低下し、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(56.9)も下回った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.22%。

  この日は幅広い年限で米国債が上昇したが、短期債よりも長期債の上げが大きかった。30年債利回りは6bp低下の2.80%。

  取引終了間際には、モラー米特別検察官がロシア疑惑捜査で大陪審を設置したとの米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)報道を受けてドルが一段安となり、米国債は上げ幅を拡大した。モラー氏の報道官はWSJに対してコメントを控えた。ホワイトハウスの特別顧問タイ・カッブ氏はWSJに対し、大陪審に関する認識はないと発言。ホワイトハウスとしては「モラー氏に全面的に協力する決意だ」と付け加えた。
原題:USTs Bull Flatten as Blocks Support; Late Gains on WSJ Report(抜粋)
原題:Treasuries Bull Flatten After Dollar Slide, Futures Block Trades(抜粋)

◎NY金:先物は続落、金融政策見極めへ4日発表の雇用統計に注目

  3日のニューヨーク金先物は続落。4日発表される7月の米雇用統計が注目されている。2日には民間雇用で力強いデータが出ており、雇用統計の内容次第では利上げの議論が再燃しかねない。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.3%安の1オンス=1274.40ドルで終了。ブルームバーグのデータによると、ニューヨーク時間午後1時36分現在、金のスポット価格は前日比0.2%高の1オンス=1268.60ドルだった。

  ナショナル・オーストラリア銀行のエコノミスト、ジョン・シャーマ氏は「4日発表の米非農業部門雇用者数に注目が集まっている。金融当局のスタンスおよび金相場の行方に影響する」と電子メールで指摘した。

  銀先物も続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物は上昇、パラジウム先物は下落した。
Gold Demand Hits Two-Year Low as ETF Buying Slows From High(抜粋)
PRECIOUS: Gold Little Changed Ahead of Friday U.S. Jobs Data(抜粋)

◎NY原油:反落、米増産を嫌気-ファンド清算も心理的に影響

  3日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。米国の原油増産で供給超過が長期化するとの不安をかきたてられ、価格は約1週間ぶりの低水準に沈んだ。著名な石油トレーダーのアンディ・ホール氏は、多額の損失を出したヘッジファンドを清算した。

  プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニア市場アナリスト、フィル・フリン氏は電話取材に対し、「アンディ・ホール氏の話はそれだけで、少なくとも短期的には市場を動かす材料となり得るものだ」と説明。「材料が多くない日にはこうしたニュースが出るだけで、ポジションをカバーしようとコンピューターの前に座るトレーダーもいる」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比56セント(1.13%)安い1バレル=49.03ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は35セント下げて52.01ドル。
原題:Oil Tumbles as Rising Shale Output Risks Mounting Supplies(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず-好決算でウニクレディト高い、エネルギー下落

  3日の欧州株式相場はほぼ変わらずとなった。石油・ガス銘柄が下げたものの、好決算を手掛かりに英衣料小売りのネクストや、イタリアの銀行ウニクレディトなどが買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の378.93で終了。自動車業界を巡る疑惑やユーロ高が重しとなり、同指数は先週付けた3カ月ぶり安値からの立ち直りに苦戦。パフォーマンスで世界の主要株価指数に後れを取っている。最近のユーロ高は長く待たれた欧州企業の利益回復を脅かしている。

  業種別指数の中で石油・ガス株の下げが目立った。フィンランドの石油会社ネステは大幅安。同社の営業利益が予想を下回ったことが嫌気された。

  個別銘柄では、ドイツの自動車メーカーであるBMWが一時1.6%高となった。4-6月利益が予想を上回った。ネクストは9.7%の急伸。売上高が予想以上の伸びだったことが買い材料。ウニクレディトは7.2%上昇。予想外の増益が好感された。
原題:Energy, Banking Shares Weigh on European Stocks Amid Earnings(抜粋)

◎欧州債:長期債が大幅上昇、ブルフラット化-ハト派的な英中銀で

  3日の欧州債市場では、英国を中心に欧州各国の長期債が買われ、ブルフラット化が進んだ。イングランド銀行が政策金利を据え置き、ハト派的な姿勢を示したことが背景にある。

  ドイツ国債の10年物と30年物の利回りはそれぞれ3bp下げ、0.46%と1.2%となった。これに対し2年物利回りは1bp上昇のマイナス0.68%。¥

  英10年債利回りは7bp低下し1.16%。イングランド銀の金融政策委員会は6対2で政策金利を過去最低の0.25%に維持することを決めた。同中銀は経済成長率見通しを下方修正した。
原題:European Bonds Higher After BOE; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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