ドルは110円後半、FRB高官発言重し-英中銀会合・米雇用統計待ち

更新日時
  • 朝方110円83銭まで上昇した後、一時110円58銭まで下落
  • 米雇用統計は下振れした時のリスクの方が高い-りそな銀

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=110円台後半。前日の米国市場で、連邦準備制度理事会(FRB)高官が追加利上げに慎重な姿勢を示唆したことを受け、ドルが売られた流れを継続した。

  3日午後3時11分現在のドル・円は前日比0.1%安の110円67銭。午前は110円83銭まで上昇した後、水準を切り下げ、一時110円58銭まで下げた。午後は110円台後半でもみ合い。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%高の1156.32。前日は一時1151.73と昨年5月3日以来の水準に低下した。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、「FRBが今年あと2回、金融引き締めを行うとみているが、それが正しいのか批判の声も強くなっている。ドル・円は110円が下値支持線。下値は固いとはいえ下がり続けている。市場は今のところセル・オン・ラリー(上昇したところで売り)戦略」と説明。「買っても上昇が浅くなっている」と語った。

  前日の米国市場では、FRB高官が追加利上げに慎重な発言を行ったことがドルの重しとなった。セントルイス連銀のブラード総裁は、近い時期の利上げは支持しない意向を示した。またクリーブランド連銀のメスター総裁は、インフレを誘発する失業率の想定値を引き下げた。

セントルイス連銀総裁発言はこちらをご覧下さい。

  りそな銀行総合資金部市場トレーディング室カスタマーグループの武富龍太クライアントマネジャーは、「米雇用統計前で全く動意がない。下も110円割れず、111円も付けず、レンジ内」と指摘。「どちらかと言うと、米雇用統計は下振れした時のリスクの方が高い」とも語り、下振れした場合、ドル・円は110円割れを試すと見込んでいる。

  ブルームバーグ調査によると、4日発表の7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比18万人増、平均時給は前月比0.3%増が見込まれている。6月はそれぞれ22万2000人増、0.2%増だった。

  ポンド・ドルは同時刻現在、0.1%高の1ポンド=1.3229ドル。前日に一時1.3251ドルと昨年9月15日以来のポンド高・ドル安水準を付けた。英中銀イングランド銀行(BOE)は3日、金融政策と四半期物価報告を発表する。ブルームバーグ調査によると、金融政策は据え置きが見込まれている。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1842ドル。前日には一時1.1910ドルと2015年1月6日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。ユーロ・円相場は0.2%安の1ユーロ=131円00銭。前日には一時131円40銭と昨年2月4日以来のユーロ高・円安水準を付けた。

円とドル

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの青木幹典グループ長(ニューヨーク在勤)は、ユーロ・ドルについて、「ユーロはいったん1.19ドル台までいって、トップをつけた感はある」と分析した。

  3日は、欧州中央銀行(ECB)経済報告のほか、6月のユーロ圏小売売上高、7月のユーロ圏総合PMI改定値、サービス業PMI改定値が発表される。

  ブルームバーグ調査によると、小売売上高は前月比横ばい、総合PMI改定値は55.8、サービス業PMI改定値は55.4が見込まれている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE