インフレ率は鈍化局面から回復する-米地区連銀総裁2人が指摘

  • ウィリアムズ、メスター両地区連銀総裁が発言
  • 両総裁は共に来年のFOMCで投票権を有する

米地区連銀総裁2人が2日、米インフレ率は金融当局が計画する緩やかな政策引き締めを妨げることなく、最近の鈍化傾向から回復へ向かうとの見解を示した。両総裁は共に来年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバー。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は向こう1、2年でインフレ率は当局の目標である2%に近づくだろうと発言。クリーブランド連銀のメスター総裁も今後1年間で2%に接近するとの見通しを示したが、最近のインフレ率の鈍化以外にも「さらなる何か」があり得るとして、今後の統計を見ていきたいと述べた。

  今年に入って、当局者が長期的に持続可能と見なす水準を失業率が下回っても物価上昇は鈍く、当局者らを戸惑わせている。今週発表された6月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比1.4%の上昇にとどまった。同指数は当局がインフレの目安としている。
  
  ウィリアムズ、メスター両総裁は共に、米経済は最近の成長鈍化はあるものの概して順調であり、好調な労働市場と適度な成長が最終的には物価の問題を解決するという見解をあらためて示した。

  ウィリアムズ総裁は、ダラス連銀のトリム平均PCE価格指数のような一時的要因を除外できる指標は一段と力強い上昇を示していると指摘しながらも、「インフレ率に関してはまだ先は長い」と発言。「米経済が持続可能な成長の道筋から外れないためには、リセッション(景気後退)と景気回復の時期に導入された金融刺激策を緩やかに減らす必要がある」と語った。

  バランシシート縮小の開始時期については、ウィリアムズ総裁は今秋が適切と発言。一方、メスター総裁は、当局は「比較的早期に」開始するとの見解を示しているとあらためて説明した。

  また両総裁とも、急ペースでの利上げが必要になる景気過熱を回避するためには、緩やかな政策引き締めが重要だと強調した。

原題:Fed Officials Cling to View Inflation Will Snap Back From Slump(抜粋)

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