NY外為:ドルが15カ月ぶり安値-米利上げに慎重な当局者発言

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2日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が下落、一時は1年3カ月ぶり低水準となった。ユーロは対ドルで上昇し、1ユーロ=1.1900ドルを突破する場面もあった。円は対ドルで下げた。

  米金融政策当局者2人が追加利上げに対して慎重な見解を示すと、ドルはディフェンシブな展開となり、米国債利回りは朝方の上昇分を消した。ユーロは主要10カ国通貨ほぼ全てに対して上昇した。対ドルでは2015年1月6日以来の高値となる1.1910ドルをつけた。

   ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.3%上昇して1ドル=110円72銭。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.1856ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。

  セントルイス連銀のブラード総裁はマーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)とのインタビューで、「インフレ見通しを考慮すれば、私は近い時期のさらなる行動は支持しない。インフレ見通しは2017年に悪化した」と述べた。ブラード総裁の発言後にドルが下落した。

  また、クリーブランド連銀のメスター総裁がインフレの弱さが続いていることを受けて、インフレを誘発する失業率の想定値を引き下げたと述べると、ドルは一段と下げた。その後米国債利回りがこの日の下げから戻すと、ドルは下げ幅を縮小した。

  みずほ銀行の通貨ストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロの強さは、域内の国内総生産(GDP)の伸びや製造業購買担当者指数(PMI)統計が成長の継続を示唆していることが背景にある」と指摘。一方、「ドルの弱さはインフレ統計を中心とする軟調な統計と、進展しない政策状況が材料だ。米議会は9月に債務上限引き上げをすんなり可決できないかもしれないとの懸念がある」と続けた。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートによる米民間雇用統計も、ドルを押し下げた。ADPによると、7月の民間雇用者数は17万8000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は19万人増だった。  

原題:Dollar to 15-Month Low After Fedspeak, Euro Rises Past $1.1900(抜粋)

(相場を更新し第4段落以降を追加します.)
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