8月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが15カ月ぶり安値-米利上げに慎重な当局者発言

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が下落、一時は1年3カ月ぶり低水準となった。ユーロは対ドルで上昇し、1ユーロ=1.1900ドルを突破する場面もあった。円は対ドルで下げた。

  米金融政策当局者2人が追加利上げに対して慎重な見解を示すと、ドルはディフェンシブな展開となり、米国債利回りは朝方の上昇分を消した。ユーロは主要10カ国通貨ほぼ全てに対して上昇した。対ドルでは2015年1月6日以来の高値となる1.1910ドルをつけた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.3%上昇して1ドル=110円72銭。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.1856ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。

  セントルイス連銀のブラード総裁はマーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)とのインタビューで、「インフレ見通しを考慮すれば、私は近い時期のさらなる行動は支持しない。インフレ見通しは2017年に悪化した」と述べた。ブラード総裁の発言後にドルが下落した。

  また、クリーブランド連銀のメスター総裁がインフレの弱さが続いていることを受けて、インフレを誘発する失業率の想定値を引き下げたと述べると、ドルは一段と下げた。その後米国債利回りがこの日の下げから戻すと、ドルは下げ幅を縮小した。

  みずほ銀行の通貨ストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロの強さは、域内の国内総生産(GDP)の伸びや製造業購買担当者指数(PMI)統計が成長の継続を示唆していることが背景にある」と指摘。一方、「ドルの弱さはインフレ統計を中心とする軟調な統計と、進展しない政策状況が材料だ。米議会は9月に債務上限引き上げをすんなり可決できないかもしれないとの懸念がある」と続けた。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートによる米民間雇用統計も、ドルを押し下げた。ADPによると、7月の民間雇用者数は17万8000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は19万人増だった。  
原題:Dollar to 15-Month Low After Fedspeak, Euro Rises Past $1.1900(抜粋)

◎米国株:主要指数が上昇、ダウは2万2000ドル超え-アップル高い

  2日の米株式市場は全般的に軟調な展開。ただアップルがけん引する形で主要指数は上昇し、ダウ工業株30種平均が初めて2万2000ドルを突破した。一方でドル下落が小型株には重しとなった

  アップルは売上高予想を受けて楽観が広がり大きく上昇。ダウ平均は過去最高値を更新した。このほかナスダック100指数も上昇、S&P500種株価指数も小幅に上げて終了した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上昇の2477.57。ダウ工業株30種平均は52.32ドル(0.2%)上げて22016.24ドル。テクノロジー銘柄の比重が高いナスダック100指数は0.3%上昇した。一方、小型株で構成するラッセル2000指数は1.1%安。

  S&P500種の業種別11指数では情報技術株の指数が最大の上げ。一方で最も下げたのは電気通信サービスだった。またこの日は原油相場が上昇したが、エネルギー株の指数は0.3%下げた。

  アップルは4.7%高。出来高は30日平均の3倍となった。シーラス・ロジックやスカイワークス・ソリューションズなどアップルのサプライヤーも上昇。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)は10.3に上昇した。
原題:U.S. Stocks Mixed as Apple Lifts Dow, Dollar Falls: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Stocks Mixed as Apple Lifts Dow to Record, Small-Caps Fade(抜粋) 

◎米国債:反落、値動きの荒い取引の末-財務省発表を材料視

  2日の米国債相場は大半が反落。米国債発行諮問委員会(TBAC)の議事録公表を受けて下落して始まり、イールドカーブがフラット化。その後に超長期債先物のブロックトレード(大口の相対取引)が入って相場が上昇する場面もあり、午前は値動きの荒い展開だった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.27%。一方、30年債は小幅に値上がりし、利回りは1bp未満低下して2.86%となった。

  財務省が公表したTBAC議事録に超長期債発行の可能性に関する詳細が含まれていなかったことを受け、ベア・フラット化する動きが見られた。午後にはゼネラル・モーターズなど投資適格級社債の発行を背景に、米国債はじり安となった。

  財務省は来週実施する四半期定例入札での発行額につき、8日の3年債は240億ドル、9日の10年債は230億ドル、10日の30年債は150億ドルになると発表した。また、9月末までの政府運営資金は賄えると再表明しつつ、債務上限引き上げで「迅速な行動」を議会に促すとした。

  これを受けて、債務上限を巡り投資家が懸念する時期は10月初めに前倒しされた。10月5日償還の財務省短期証券(TB)レートは1.123%と、10月12日償還証券および10月19日償還証券を上回った。
原題:USTs Mixed, Long-End Shines as Ultra-Longs Absent From TBAC Mins(抜粋)
原題:U.S. Debt Limit Concerns Shift to Early October Treasury Bills(抜粋)  

◎NY金:反落、米民間雇用データで逃避需要が後退

  2日のニューヨーク金先物相場は反落。米労働市場の力強さを示す統計を受けて、金融引き締め観測が広がった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%安の1オンス=1278.40ドルで終了。過去3営業日で2日目の下げ相場となった。金のスポット価格は一時、0.3%上昇。ドルが主要国通貨に対して弱含んだことが背景。
備考:米ADP民間雇用:7月は17.8万人増、予想下回る-前月は上方修正

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア市場ストラテジスト、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「このデータで金融当局は、バランスシート縮小を前倒しするという積極スタンスを取ることができるかもしれない」と述べた。

  銀先物は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物は上げ、パラジウム先物は下げた。
原題:PRECIOUS: Gold Declines as U.S. Jobs Report Curbs Haven Demand(抜粋)

◎NY原油:反発、過去最高のガソリン需要で需給不安和らぐ

  2日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計でガソリン需要が過去最高を記録したことが明らかになり、シェール原油増産が需給を悪化させるとの懸念が和らいだ。

  スコシアバンク(トロント)の商品ストラテジスト、マイケル・レーベン氏は「在庫統計を消化し、深く分析したところ、実は需要が極めて強いことが分かり、しかも強い状況が続きそうなことが判明した。相場が戻したのはそのためだ」と説明した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比43セント(0.87%)高い1バレル=49.59ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は58セント上昇の52.36ドル。
原題:Oil Rises as Record Gasoline Demand Allays Shale Boom Worries(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が下落、鉱山株に売り-ユーロ高を嫌気

  2日の欧州株式相場は下落。ユーロがドルに対し上昇したことを受け、指標のストックス欧州600指数は過去5営業日で4回目の値下がりとなった。

  ストックス600指数は前日比0.4%安の378.63で終了。米国株安も相場を圧迫した。鉱山株は午後に下げ幅を広げ、2週間ぶり大幅安となった。英豪系リオ・ティントは2.8%下落。同社の1-6月利益はアナリスト予想に届かなかった。銀行株の下げも目立った。この日の外国為替市場で、ユーロは対ドルで2年半ぶり高値まで買い進まれた。

  ストックス600指数はここ数カ月勢いを失い、5月半ばに付けた高値から4%余り下げている。

  アップルの売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことを手掛かりに、同社のサプライヤーは軒並み上昇。半導体メーカーの英ダイアログ・セミコンダクターと、オーストリアのamsは大きく上げた。
原題:European Stocks Decline as Mining Shares Slide, Euro Strengthens(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債ほぼ変わらず-フランスとベルギー2年債が上昇

  2日の欧州債市場ではドイツ国債が狭いレンジ内で推移し、ほぼ変わらずとなった。独10年債入札と、予想を下回る内容だった7月の米民間部門雇用者数が注目された。

  フランスとベルギーの2年債は他国の短期債にアウトパフォーム。周辺国債は一時の下げをやや埋め、スペイン10年債利回りは1bp上昇の1.45%。英10年債は下落し、利回りは2bp上げて1.23%。イングランド銀行は3日に金融政策を決定し、四半期物価報告を公表する。
原題:Bunds Little Changed After Auction; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国債を更新します.)
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