債券は上昇、超長期ゾーン中心に買いが優勢-米雇用統計を見極め

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  • 米雇用統計、賃金の伸び鈍ければ債券の買い材料に-しんきん証
  • 先物は3銭高の150円19銭で終了、長期金利は横ばいの0.07%

債券相場は上昇。米国の雇用統計発表を週末に控える中、投資家から超長期債ゾーンを中心に買いが入り、相場全体が押し上げられたとの見方が出ていた。

  3日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比1銭安の150円15銭で取引を開始した後は上げに転じ、一時は150円22銭まで上昇。結局は3銭高の150円19銭で引けた。

  しんきん証券債券営業部の高井行夫金融市場アナリストは、「きのうあたりから超長期ゾーン主導で少し強含んでいる」と指摘。4日の米雇用統計については、「失業率が下がっても賃金が上がらないという論調が中心となる中で、注目は賃金の上昇率に尽きる。賃金の伸びが鈍い内容となれば債券にとっては強い材料となり、来週からは米債動向をみながら円債も少し動きが出てくる可能性がある」とみる。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.07%で開始し、その後も同水準で推移した。

  超長期債では、新発30年物の55回債利回りが0.5ベーシスポイント(bp)低い0.87%、新発40年物の10回債利回りが0.5bp低い1.085%にそれぞれ下げた。新発20年物の161回債利回りは横ばいの0.575%で推移した。

  ブルームバーグの調査によると、4日発表の7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比18万人増、平均時給は前月比0.3%増がそれぞれ見込まれている。

物価連動債入札

  財務省がこの日に実施した10年物価連動国債入札の結果によると、最低落札価格が104円55銭と、市場予想の104円45銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.19倍と、前回の3.64倍から低下した。

過去の物価連動債入札の結果はこちらをご覧下さい。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、物価連動債入札について、「割安とみた買いが入って底堅い結果になった」と説明。ただ、「物価連動債相場がここからどんどん上がっていくかは疑問だ」としている。

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