電気のない所で暮らす人々向けに太陽光発電システムを開発しているサンフランシスコの新興企業フェニックス・インターナショナルは、提携を通じてアフリカで事業を拡大している。パートナーとなっているのはアフリカ大陸最大の携帯電話会社MTNグループだ。

  フェニックスは南アフリカ共和国のMTNとの提携をザンビアにも拡大し、今後3年で100万人近くの新規利用者を見込んでいる。同社は携帯電話の充電や家庭での照明で使えるソーラーパネル・バッテリーシステムを提供。MTNの携帯端末向け決済アプリを利用する顧客は、パソコン程度の大きさの同システムの所有者となるまで1日当たり20セント(約22円)を支払う。

携帯アプリとフェニックスの発電システム
携帯アプリとフェニックスの発電システム
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  MTNとの提携で、フェニックスは銀行口座を持たなかったり、システムの前払いをする手持ち資金がほとんどない人にもサービスを提供できる。MTNは2010年からフェニックスと協力しており、同社には初期段階から投資してきた。通話・データ通信以外の分野への事業展開を図っているMTNは、「MTNモバイルマネー」で新たな顧客を獲得している。

  アフリカ大陸では灯油ランプやろうそく、たき火で生活する人々が多数おり、フェニックスは、自社のシステムをクリーンかつ安価な電力源として広めようとしている。

  フェニックスのリンジー・ハンドラー最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、ザンビアの送電網は不安定であり、その送電網にすら人口の8割に相当する約1500万人がまだアクセスできないと述べた。同社は20年までザンビアで少なくとも85万人に電気を供給することを目標としている。

  電力網が未整備のアフリカに対し、投資家のこうした関心が広がりつつある。フェニックスのライバル企業でロンドンに本社を置くノバ・ルモスも最近、同じようなテクノロジーを公表した。

  ハンドラーCEOによれば、フェニックスはすでにウガンダでもMTNと協力しており、同国での事業は年内に黒字化する見込み。ケニアでは通信業界で事業を拡大している銀行エクイティー・グループ・ホールディングスと組み、ザンビア同様の事業モデルを狙っている。今後2、3年以内にコートジボワールとセネガルに参入することも検討していると同CEOは語った。

原題:U.S. Solar Startup Fenix Targets Off-Grid Africans With MTN Pact(抜粋)

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