ドル・円が上昇、米指標控えたドル買い優勢-ユーロ・円上伸がけん引

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  • ドル・円は110円92銭まで上昇、ユーロ・円は1年半ぶり高値
  • ユーロの上昇、欧州復活のストーリーが底流に-ドイツ証券

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。きょう発表の米民間雇用統計や4日に発表される米雇用統計を見据えてのドル買いが優勢となった。1年半ぶりの1ユーロ=131円乗せとなったユーロ・円相場もドル・円を押し上げる要因となった。

  ドル・円は2日午後3時37分現在、前日比0.4%高の1ドル=110円75銭。ユーロ・円が昨年2月4日以来の高水準まで上昇したのを背景に、一時は110円92銭までドル買い・円売りが強まる場面があった。前日の海外市場では6月15日以来の安値となる109円93銭まで下げていた。

  三菱東京UFJ銀行金融市場為替グループの野本尚宏調査役は、「ドル・円は109円台での買い意欲も相当強そうな上、米株が底堅いうちは崩れにくい」と指摘。この日の相場展開については、「前日の110円を巡る攻防で、ドル・円の短期的なポジションはショート(売り持ち)に傾いている。米ADP雇用統計や週末の米雇用統計を控える中で、日本株も底堅く、111円台まで戻す可能性もあるのではないか」と述べた。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートがこの日発表する給与名簿に基づく集計調査の結果予想では、7月の米民間部門の雇用者数は19万人増と、6月の15万8000人増を上回る伸びになるとみられている。

  ユーロ・円の上昇について、ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「ユーロ・ドルが1.18ドルを回復している中で、欧州復活というストーリーでこれまで経済状況や政治リスク、金融システムリスクなどからアンダーウエートにしていたユーロを見直すような動きが底流にあるのではないか」と指摘した上で、「ユーロの上昇はなかなか止まりづらい」と述べた。

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