【個別銘柄】決算好評価JFEやホンダ高い、サンリオ急落、紙パ安い

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2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  JFEホールディングス(5411):前日比5.9%高の2247.5円。2017年4-6月期経常利益は563億円の黒字と、前年同期の134億円の赤字から改善した。未定としていた18年3月期の経常利益計画は前期比2.4倍の2000億円で、市場予想(1596億円)を上回った。ゴールドマン・サックス証券は、第1四半期業績は鋼材平均単価の上昇が収益良化に結び付いた好決算と指摘。在庫評価益など一過性要因130億円を除いたベースでも16年3月期以来の高水準でポジティブ印象とした。

  ホンダ(7267):2.8%高の3214円。18年3月期の営業利益計画を7050億円から7250億円に上方修正すると1日に発表した。野村証券は、4-6月期(第1四半期)の二輪の収益性改善はポジティブサプライズと評価。新たな会社計画は依然保守的な印象とし、同証による通期営業利益予想を8049億円から8315億円に増額した。年初からの株価下落でバリュエーション上の割高感は解消したと指摘、投資判断を「ウエート下げ」から「中立」に引き上げた。

  電子部品株:村田製作所(6981)が4.9%高の1万7830円、太陽誘電(6976)が4.4%高の1829円、アルプス電気(6770)が3.2%高の3095円など。米アップルが1日に公表した7-9月(第4四半期)の売上高見通しは490億-520億ドル(約5兆4100億-5兆7400億円)、レンジ中間値は市場予想の491億ドルを上回った。アップル株は時間外取引で一時6%上昇。極東証経済研の高橋豊常務は、次世代「iPhone(アイフォーン)」の投入が遅れるとの懸念があったが、今回の売上高見通しで払拭(ふっしょく)されたと取引開始前の電話取材で語った。東証1部33業種で電機は上昇率1位。

  ローム(6963):4.8%高の8940円。4-6月期営業利益は前年同期比80%増の124億円と、市場予想の99億4500万円を上回った。野村証券では、下期も車載・産機向け需要は拡大し、会社側の上期比減収計画に対して増収が可能との見方に変更。需給逼迫(ひっぱく)製品の価格是正も進むとみる。18年3月期営業利益予想を460億円から500億円(会社計画380億円)に増額。投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を8900円から1万200円に引き上げた。

  サンリオ(8136):7.7%安の2070円。 4-6月期の営業利益は前年同期比37%減の12億7900万円と、市場予想の18億円を下回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、もともと18年3月期会社計画(108億円)はハードルが高く、同証では会社計画を下回る水準を予想していたが、それをも下回る進捗でネガティブとみる。上期計画(41億円)に対する進ちょく率は31%と、過去5年間の平均50%を下回っているとした。

  パルプ・紙株:王子ホールディングス(3861)が3.5%安の552円、レンゴー(3941)が2.4%安の615円など。両社が2日午後に発表した4-6月期営業利益はいずれも前年同期比で3割を超える減益となり、上期計画に対する進捗率は4割程度にとどまった。原料価格の高騰が響いた。東証1部33業種でパルプ・紙は下落率1位。
  双日(2768):4.3%高の293円。4-6月期純利益は前年同期比74%増の146億円だった。石炭、貴金属取引の増加などで石炭・金属が増収、欧州化学品商社の新規取得などで化学も伸びた。据え置かれた通期計画500億円に対する進捗(しんちょく)率は29%。

  住友電気工業(5802):2.9%安の1729円。4-6月期の営業利益は前年同期比31%増の278億円だったが、野村証券では同証予想280億円並みで、全体としては驚きのない内容と指摘。同証予想との比較では情報通信と産業素材他が上振れた一方、環境エネルギーと自動車が下振れたと分析、環境エネルギー部門はやや期待外れだったとした。

  大塚商会(4768):4.6%安の6900円。1-6月(上期)の営業利益は前年同期比12%増の268億円だったが、みずほ証券では4-6月が150億8000万円と同証予想の169億6000万円に届かず、やや物足りないとの認識を示した。市場では第2四半期の2桁増益期待がかなり大きかったため、短期的な株価は調整する可能性があるとした。
  ニチレイ(2871):3.8%安の2916円。4-6月期の営業利益は前年同期比6%増の78億8700万円だった。主力の加工食品は増収増益も営業利益率は7.7%と、前年同期の8.4%から低下した。野村証券は、会社側から原材料高やタイ子会社の収益性低下、人件費と物流費の増加が影響したとの説明があったが、これら減益要因を加味しても売り上げ増に比べて利益が伸びなかった印象が強いとの認識を示した。

  三菱ガス化学(4182):8.3%高の2734円。18年3月期営業利益計画を370億円から440億円に上方修正する、と2日午後に発表した。市場予想の429億円を上回り、従来の16%減益予想から一転0.5%の増益を見込む。機能化学品や芳香族化学品の販売数量増加に加え、高純度イソフタル酸、メタノール誘導品の市況上昇が寄与する。

  参天製薬(4536):6.8%高の1696円。4-6月期のコア営業利益(IFRS)は前年同期比11%増の137億円だった。主力の国内医療用医薬品事業が好調、海外事業も成長した。野村証券は、今期は良いスタートを切ったとした上で、好調なアジアや欧州の販売を踏まえて業績予想を上方修正。 目標株価を2000円から2100円に引き上げ、投資判断は「買い」を継続した。

  コカ・コーラボトラーズジャパン(2579):8.3%高の3670円。1-6月期(上期)営業利益は前年同期比93%増の171億円だった。4月のウエストとイーストの経営統合後初の四半期決算。SMBC日興証券は、株式市場の一部にあった低価格競争の再燃リスクは見られず、シナジー効果を含むコスト削減が増益要因となったことが確認できたと評価。投資判断「アウトパフォーム」を継続した。

  日本ユニシス(8056):4.1%安の1757円。4-6月期の営業利益は前年同期比15%増の14億3400万円だった。SMBC日興証券は、主力のシステムサービス(システム開発)が減収減益だった上、受注が14%減、受注残高が11%減の現状水準では、今後の業績に留意が必要と指摘。長期的に縮小傾向にあるメインフレームのソフトウエアの継続的な売り上げ計上は期待しにくく、会社計画に織り込まれている銀行向け基幹システムソリューションの新規案件が今期計上されない可能性があるとみる。

  デサント(8114):7.1%安の1523円。4-6月期の営業利益は前年同期比25%減の9億8200万円だった。売上高は8%伸びたが、アジアでの粗利益率の悪化や販売・一般管理費の増加が響いた。品目別ではアスレチックウエア、ゴルフウエアが伸びた半面、アウトドアウエアが低調。84億円で据え置いた18年3月通期計画に対する進捗率は12%にとどまった。

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