日本株続伸、アップル関連上げTOPIX2年ぶり高値-好決算相次ぐ

更新日時
  • 米アップルの7-9月期売上高見通しは市場予想を上回る
  • 通期計画の増額企業は2013年以来の高水準、三菱モルガンが分析

2日の東京株式相場は続伸し、TOPIXが年初来高値を更新した。米国アップルの好業績を受け、村田製作所や日本電産、ロームなどサプライヤー銘柄が軒並み上昇。国内でも良好な決算内容が相次ぎ、第1四半期が黒字転換のJFEホールディングスなど鉄鋼株や化学株も高い。

  TOPIXの終値は前日比5.88ポイント(0.4%)高の1634.38と、2015年8月19日以来の高値水準。日経平均株価は94円25銭(0.5%)高の2万80円04銭。

  アセットマネジメントOneの坪田好人ファンドマネジャーは、「企業業績は好調で、バリュエーション面でも日本株の上昇余地がある。現状の為替水準では、通期計画を据え置いた企業でも中間決算では上方修正が期待できる」との見方を示した。

東証外観

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  米アップルが1日に発表した7ー9月(第4四半期)の売上高見通しは490億ー520億ドル、アナリスト予想は491億ドルだった。クック最高経営責任者(CEO)はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、「新学期の開始時期の見通しは良好」と話した。アップル株のほか、サプライヤーの株価も米国市場の時間外取引で上昇。きょうの日本株市場では、村田製など電子部品株中心にアップル関連銘柄が強い動きとなった。

  国内の4ー6月期決算もコンセンサスを上回る企業が目立つ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券によると、決算発表済み企業で5月末時点より通期経常利益を上方修正した企業は7.8%、2013年4ー6月期以来の高水準となっている。きょうの取引では、通期営業利益計画を上方修正したホンダ、4ー6月期経常利益が黒字転換のJFEHDが買われた。ソシエテジェネラル証券の杉原龍馬株式営業部長は、鉄鋼など「これまで株価がアンダーパフォームしていたセクターに業績の見直し買いが入った」と言う。

  この日の日本株は朝方から買いが先行、日経平均は一時127円高の2万112円73銭まで買われ、TOPIXは日中、終値双方で年初来高値を付けた。ダウ工業株30種平均が6日続伸するなど前日の米国株高、為替の安定も支援材料。きょうのドル・円は1ドル=110円30ー90銭台で推移し、前日の日本株終了時110円28銭に比べ円は軟調だった。

  ただ、市場参加者の間では、日本株が一段と上昇する可能性について慎重論が根強い。ソシエテ証の杉原氏は、「日本株全体への資金流入というより、セクター間でのポジション調整が中心。足元で日本株を動かしているのは国内勢や個別売買のヘッジファンドで、グローバル投資家の資金流入は見られない」と話す。アセットOneの坪田氏も、「足元の日本株は狭いレンジでのボックス。脱するにはさらに円安方向に進むという安心感が必要」とみている。

  東証1部33業種は電機、鉄鋼、その他製品、化学、空運、機械、精密機器など18業種が上昇。パルプ・紙や不動産、証券・商品先物取引、建設、陸運など15業種は下落。売買代金上位では、1ー6月期が大幅増益のコカ・コーラボトラーズジャパン、上方修正で今期一転営業増益になる三菱ガス化学が大幅高。半面、ソニーや東ソー、丸紅、住友電気工業、帝人、小野薬品工業は安い。

  • 東証1部の売買高は17億1845万株、売買代金は2兆4510億円、ともに前日から12%、6%弱減った
  • 上昇銘柄数は1172、下落は719
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