【個別銘柄】好決算JALや三井住友F高い、川崎重や半導体関連安い

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1日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  日本航空(9201):前日比2.8%高の3667円。2018年3月期の営業利益計画を1420億円から1530億円に上方修正すると7月31日発表。国際線の旅客単価や国内線の旅客需要が想定以上に伸び、前期比減益率は17%から10%に縮小する。年間配当も1株90円から96円に増額。SMBC日興証券は、4-6月(第1四半期)の営業利益に大きなサプライズはないが、この時点から通期業績と配当予想を上方修正した経営陣の姿勢を前向きに評価したいとした。東証1部33業種で空運は上昇率1位。

  三井住友フィナンシャルグループ(8316):2.3%高の4293円。4-6月期の純利益は前年同期比31%増の2415億円だった。政策保有株式の売却益などが寄与した。みずほ証券では、第1四半期は特殊要因もあり大幅最終増益、本業収益も好調と判断されポジティブと評価。市場事業部門やリテール事業部門が堅調に推移、大口先の与信費用の戻り益や政策保有株式の売却が進むなど、最終利益段階では高い進捗(しんちょく)率を記録、18年3月期の銀行側の最終利益計画の超過達成の可能性が大きく高まったとみる。

  川崎重工業(7012):4.3%安の337円。4-6月期の営業利益は前年同期比69%減の49億800万円だった。航空宇宙やモーターサイクル&エンジン事業などの減益が響いた。みずほ証券は、懸念案件のノルウェー向けオフショア作業船について、建造がキャンセルとなれば株価にポジティブと考えられるが、第1四半期は進展がなかったと指摘。利益の見映えが低調なこともあり、短期的な株価にはネガティブとなる可能性があるとみていた。

  半導体関連株:太陽誘電(6976)が5.7%安の1752円、アドバンテスト(6857)が3.1%安の1965円、東京エレクトロン(8035)が2.5%安の1万5185円など。31日の米国株市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)は3営業日続落した。丸三証券の服部誠執行役員は、半導体関連は足元で材料出尽くし感が顕著だ。特に半導体製造装置は成長のピークとの見方も出てきており、世界的に軟調さが目立つ。先行して成長を織り込んできただけに利益確定売りが出やすく、その後も資金が入りにくくなっている、と電話取材で語った。

  日東電工(6988):3.7%高の1万220円。4-6月期の営業利益は前年同期比2.6倍の303億円と、市場予想の227億円を上回った。オプトロニクスでハイエンドスマートフォン向けに光学フィルムが拡大、スマホの有機ELディスプレー化に向けた対応も進めタッチパネル用透明導電性フィルムなども伸長した。4-9月期(上期)の営業利益計画を475億円から前年同期比2.2倍の650億円に上方修正した。

  オリックス(8591):3.4%高の1810.5円。4-6月期の純利益は前年同期比17%増の897億円だった。通期計画(3000億円)に対する進捗(しんちょく)率は30%。ゴールドマン・サックス証券は、純利益は642億円を見込んでいた同証の想定以上で、年換算ROEは14%と高水準と評価。投資判断「買い」を継続した。

  東京ガス(9531):2.6%安の570.1円。大和証券は投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げた。業績は好調でガス小売全面自由化の影響も軽微だが、配当利回りに基づくバリュエーションに割安感は見いだし難いと指摘。目標株価を550円から540円に見直した。

  セントラル硝子(4044):7.2%安の450円。4-6月期の営業利益は前年同期比58%減の12億2500万円だった。ガラス事業が7億3700万円の赤字となったほか化成品の減益も響いた。みずほ証券は、ガラス事業の赤字幅は想定以上で、同証予想以上に厳しい滑り出しと指摘。上期計画35億円の達成は楽ではないとの印象とした。

  アンリツ(6754):5.7%安の840円。大和証券は31日、北米ネットワークインフラ建設保守製品の不振を織り込み、18年3月期営業利益予想を従来の48億8000万円から、会社計画(44億円)を下回る40億8000万円に引き下げた。会社計画には4-6月期の不振がある程度織り込まれていたようだが、かなり不調と指摘。目標株価を888円から825円に見直した。

  帝人(3401):2.6%高の2275円。18年3月期の営業利益計画を620億円から640億円に上方修正する、と1日午後に発表。医薬品候補化合物の導出対価の計上などを反映した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、通期計画の修正幅にやや物足りない印象があるとしながらも、4-6月期営業利益は前年同期比22%増の191億円と、同証予想の157億円を上回り株価にポジティブと評価した。

  スタートトゥデイ(3092):9%高の3395円。4-6月期の営業利益は前年同期比59%増の79億8100万円だった。ファッション通販サイトのZOZOTOWN事業での受託ショップのセールスミックス変化などで売上高総利益率が上昇した。SMBC日興証券は、成長率が伸長した背景は新規導入ブランドおよびブランドクーポンの効果と分析。投資判断「1(アウトパフォーム)」を継続した。

  ハウス食品グループ本社(2810):10%高の3140円。4ー6月期の営業利益は前年同期比62%増の38億1900万円だった。主力の香辛・調味加工食品事業で4袋入りレトルトカレー「プロクオリティ」が好調、ギャバンの新規連結効果もあった。野村証券は、ルウカレーの落ち込みが止まる中で、レトルトカレー「プロクオリティ」の販売好調を確認したとして、投資判断を「ウエート下げ」から「中立」に引き上げた。同商品の開拓余地は依然あり、従来以上の増益率が達成可能と分析し同証業績予想を増額。目標株価は2700円から3200円に変更した。

  ココカラファイン(3098):9.7%高の6330円。4-9月期の営業利益は前年同期比70%増の32億7200万円だった。積極的な店舗改装や新製品導入、品揃え強化などで既存店売上高が同2.9%増と好調に推移した。BNPパリバ証券は、好調な既存店に加え新店・新規調剤の売り上げ増加が貢献したと評価。目標株価を6000円から7000円に引き上げ、投資判断は「買い」を継続した。

  クオール(3034):12%高の1991円。18年3月期の営業利益計画を75億円から前期比24%増の85億円に上方修正した。後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用推進で技術料単価が増加、新薬などの処方箋応需が予想を上回り薬剤料単価が増加した。全店に導入した新在庫システムでコストコントロールも奏功。24円を計画していた年間配当は26円に増額した。

  ぐるなび(2440):8.6%安の1649円。 4-6月期の営業利益は前年同期比27%減の13億9900万円だった。基盤システムなどの減価償却費や飲食店販促サービス強化や新事業・サービス構築に伴う労務費、業務委託費が増加。人員増加に伴う人件費などの販売管理費も増えた。据え置かれた上期計画28億7000万円に対する進捗(しんちょく)率は49%。

  アンジェス(4563):17%安の625円。「HGF遺伝子治療薬:リンパ浮腫」、「アロベクチン:固形がん」の開発を中止・中断すると31日発表した。医薬品開発プロジェクトの見直しの一環で、重点的なプロジェクトに経営資源を集中し、開発をより早くより確実に前進させるのが狙い。同時に発表した1-6月(上期)営業損益は17億200万円の赤字、前年同期も27億9600万円の赤字だった。

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