川崎重株が一時9カ月ぶり下落率、4-6月期営業利益が大幅減

川崎重工業の株価は一時前日比5.7%安と、2016年11月9日以来、約9カ月ぶりの下落率となった。同社が前日の取引終了後に発表した4-6月期の営業利益が前年同月比で約7割減となったことで売りが膨らんだ。

  川崎重の株価は午前10時53分時点で5.1%安の334円。出来高は約962万株と、前日全体の取引量を上回った。

  同社は7月31日、航空宇宙、モーターサイクル&エンジン、船舶海洋などの事業が振るわず4-6月期の営業利益は前年同期比69%減の49億円になったと発表。業績は下期にかけて徐々に改善するとし、今期(2018年3月期)の業績予想は据え置いた。

  SMBC日興証券の大内卓シニアアナリストは同日付のリポートで、今期580億円を見込む営業益予想に対する進捗(しんちょく)率は低いと指摘したうえで、「大きな要因は民間航空機の収益性低下であり、これは会社計画に織り込み済み」との見方を示した。油圧機器や産業用ロボットなどの精密機械事業は上振れ基調で推移しており、「全体として会社利益計画は達成可能という印象」とみている。

  川崎重の富田健司副社長は決算発表後に開催したアナリスト向け説明会で、利益を圧迫した民間航空機向けの製品の収益性低下は想定の範囲内と発言。今期の業績目標については「ハードルが高いとは見ていない。下期にかけて業績の改善を確信している」と述べ、売上高や利益目標は十分達成可能との見通しを示した。

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