電力大手の販売量、北海道と関西電の落ち込み厳しく-4~6月期

  • 電力需要は微増-四国電と中部電の販売量は前年同期実績上回る
  • 関西電は電力料金の2段階値下げ計画-8月1日に1回目実施

2017年4-6月期は全国の電力需要が微増する中、四国電力中部電力北陸電力を除く大手電力7社で販売電力量が減少した。16年4月の電力小売り完全自由化などにより、大手電力会社の販売量が減少している。

  電力大手10社の決算資料によると、4-6月期の合計販売実績は前年同期比2.7%減の1784億キロワット時。電力広域的運営推進機関のまとめた同期間の全国需要実績は、首都圏や九州などで需要が増え、同0.5%増の2001億キロワット時だった。電力小売りの自由化に伴い参入した新電力に顧客を奪われた結果、全国需要に占める10社の販売量は9割を下回った。

  前年度に引き続き、電力販売量の落ち込みが厳しかったのは北海道電力関西電力。両社は東日本大震災以降に域内の原子力発電所の稼働停止により2度の電気料金値上げを実施したことなどから、顧客流出は他社よりも大きかった。しかし、関西電は高浜原発3、4号機の再稼働に伴い今年8月に値下げし、さらに大飯原発3、4号機の再稼働後に再び値下げを計画している。

  一方、地域需要を上回る量を販売したのは四国電力と北陸電力。四国電は伊方原発3号機の再稼働によって生まれた余剰電力を地域外や卸電力取引所で販売し、販売電力量は前年同期比15%増加した。中部電力は首都圏での顧客獲得や域内需要の増加により同0.2%増えた。

4-6月期の各社電力販売量と地域別需要実績
電力会社電力販売量前年度比地域別需要前年度比
北海道電力59-8.3%67-1.6%
東北電力169-2.2%182-0.1%
東京電力HD543-3.6%6390.4%
中部電力2830.2%3030.8%
北陸電力690.0%672.5%
関西電力267-6.3%3260.0%
中国電力127-4.6%135-3.2%
四国電力7315.0%62-2.0%
九州電力177-2.6%2005.8%
沖縄電力17-5.4%19-6.1%
10社合計1,784-2.7%2,0010.5%
単位は億キロワット時
出所:各社決算資料、電力広域的運営推進機関

  

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