中国が積極買収企業に圧力強化か、党大会控え-安邦に資産売却要求

  • 債務に頼った投資や資本流出を抑制するとの習主席の決意示す
  • 安邦は中国企業の世界的野心が急速に縮小するシンボルになる可能性

中国の保険会社、安邦保険集団が世界から注目されるようになったのは、2014年にニューヨークの名門ホテル、ウォルドーフ・アストリアを19億5000万ドル(現在のレートで約2150億円)で買収することで合意したことがきっかけだった。これは、中国企業の世界的な台頭を示す決定的な瞬間でもあった。

  だが、安邦が保有するウォルドーフや100億ドル超相当の他の取引は、一転して中国企業の世界的な野心が急速に縮小しているシンボルに転じる可能性がある。事情に詳しい複数の関係者によると、中国当局は安邦に海外資産を売却し、その売却資金を中国に戻すよう求めた。情報が非公開だとして匿名を条件に話した。

ウォルドーフ・アストリア

Photographer: Drew Angerer/Getty Images

  中国当局はこれまで海外資産の買収に積極的な企業に対して新規の買収ペースを抑えるよう促し、国内金融機関にはそれぞれのエクスポージャーに一段と注意を払うよう求めるだけだったが、今回の前代未聞の要求は当局による取り組みがさらに強化されたことを示す。

  買収に積極的で、中国の銀行監督当局が6月に具体名を挙げた他の4社にも同じことを求めたことを示唆する材料はないが、安邦の件は年内に開かれる共産党大会での最高指導部入れ替えを前に、債務に頼った投資や資本流出を抑制するとの習近平国家主席の決意を明確に映している。

原題:Waldorf Owner Pressured to Sell as China Clampdown Escalates (1)(抜粋)

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