世界のバー巡るなら東京へ-NYの隠れ家仕掛けたミーハン氏が語る

  • 損失を恐れないという覚悟がなければ酒類への投資は勧めない
  • 日本人バーテンダーはお手本-その情熱とコミットメントを敬愛する

ニューヨークでPDTを2007年に共同創業したジム・ミーハン氏は、隠れ家のようでありながら一流のサービスを提供するバーを流行させた。同氏のバーは依然として人気であり、蒸留酒業界も全般的に好調だ。

イーストビレッジにあるPDT

Photographer: Michael Taft

  ジョージ・クルーニー、ランド・ガーバー両氏がオーナーだったことで知られるテキーラブランド「カーサミーゴス」は6月、10億ドル(約1100億円)で売却された。PDT10周年を機に、セレブでなくともこの業界への投資で成功できるのかや、世界のどこに行けば最高のバーに巡り会えるかなど、ミーハン氏に話を聞いた。

クルーニー氏のような蒸留酒への投資を勧めますか?

  損失を恐れないという覚悟がなければ、蒸留酒やワイン、ビールのブランドへの投資を決して勧めない。蒸留酒の世界は今、飽和状態だ。ハイリスクの投資だとは言わないが、特定の投資家向けだ。ライフスタイルへの投資ということだ。アルコールが次のテクノロジーセクターとは思えない。

酒類への投資は「ライフスタイルへの投資」

Photographer: Sanjit Das

なぜそんなに難しい投資なのでしょう?

  酒造設備には実に多くの諸経費がかかる。その後は市場にアピールするため広告で多額の資金が必要だ。投資資金を回収するために多くに支出がいるというわけだ。特に茶色系のスピリットは熟成を要する。何年にもわたり、投資でリターン得ることはないのだ。

1杯のカクテルに20ドル払いますか?

  そのカクテルをどこで飲むか次第だ。カクテルの値段は不動産価格と強く結び付いている。この仕事で最も高い固定費は家賃で、ドリンクの価格は常に不動産相場を反映している。ライムジュースの値段も気掛かりだが、まずは家賃の上昇が心配ということになる。

今バーで飲むなら、世界で一番の都市はどこですか?

  私が一番好きなのは東京だ。最高の小さな酒場が数多くある大都市だ。小さなバーを愛してやまない。日本人のバーテンダーは商売のお手本だ。オーナーが何十年にもわたり続けているバーが東京には数多くある。私はそうした情熱とコミットメントを敬愛している。

米国の都市ならどこでしょう?

  まだヒューストンでバー巡りをしていないことは恥ずかしい限りだ。ボビー・ヒューゲル氏が「アンビル・バー・アンド・レフュージ」のような素晴らしい世界を築き上げている。それにヒューゲル氏はシェフのジャスティン・ユー氏と共同で「ベター・ラック・トゥモロー」というバー/レストランをオープンしたばかりだ。ユー氏はヒューストンの「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・ラウンジ」で料理を担当している。この2人の折り紙付きの経歴はよく知っている。

ヒューストンのベター・ラック・トゥモロー

Photographer: Jenn Duncan

  (ブルームバーグ・ブリーフの「ブルームバーグ・リザーブ」17年7-9月期号からの転載。インタビューはケイト・クレーダー記者が6月13日に行い、発言内容を明確にするため一部を編集した)

原題:Should Your Next Investment Be in Spirits?(抜粋)

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