ユーロ圏では7月のインフレ率が前月から変わらず、金融緩和巻き戻し協議の準備を進める欧州中央銀行(ECB)の目標を下回る水準にとどまった。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が31日発表した7月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.3%上昇。食料やエネルギーなど価格変動の大きな項目を除いたコアインフレ率は1.2%に加速し、3カ月ぶりの高水準となった。

  統計は、向こう数カ月のインフレ率が6月の水準付近にとどまるとのドラギECB総裁の予測をなぞった。同時に、景気は堅調でもインフレ率は依然自律的なトレンドにないとの総裁の見方も裏付けた。ECBの当局者らは政策の将来的な道筋について秋に協議する構えだ。

  ABNアムロ銀行(アムステルダム)のエコノミスト、ニック・コーニス氏は「出口戦略に関して、ECBは9月か10月に明確な展望を打ち出す必要があるが、容易ではないだろう。コアインフレ率と賃金がおおよそ現水準にとどまるとみられることがその理由だ」と発言。「ECBはテーパリングを正当化する必要があり、インフレは戻ると確信できるような成長がその根拠になるだろう。ECBはその路線で売り込もうとするだろう」と続けた。

原題:Euro-Area Inflation Holds at 1.3% as ECB Braces for Exit Debate(抜粋)

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