31日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  コニカミノルタ(4902):前週末比8.9%安の914円。2017年4-6月(第1四半期)営業利益は前年同期比2.2%減の87億1400万円だった。オフィス事業とヘルスケア事業が減益となった。ドイツ証券は、第1四半期利益は固定資産の流動化による押し上げ効果を除けば、コンセンサスを下回る水準と指摘。特にシェアの高い欧州でのオフィス事業が振るわず、足元の事業戦略が定まっていない印象で、オフィス戦略が揺らぐとの見方を示した。

  OKI(6703):10%安の1512円。4-6月期の営業損益は39億円の赤字だった。前年同期は6億7400万円の黒字。官庁向け案件が増えた情報通信は計画通りだったが、メカトロシステムで前年あった国内現金処理機の大口案件効果が剥落(はくらく)、プリンター事業でのオフィス市場向けの減収も続いた。ゴールドマン・サックス証券は目標株価を1350円から1300円に引き下げ、投資判断「売り」を継続。

  ファナック(6954):3.1%安の2万2565円。4-6月期の営業利益は前年同期比21%増の505億円と市場予想(486億円)を上回った。一方、18年3月期営業利益計画を1698億円に上方修正したが市場予想の1840億円には届かなかった。みずほ証券では4-6月期受注は大きく伸びたが他の関連企業の動向からサプライズはなく、事業ミックス悪化や固定費増加で利益率改善は緩慢だと指摘。全体としては若干ネガティブとみる。高水準な受注や計画上方修正への期待から回復基調にあった株価はいったん好材料出尽くしとなる可能性があると分析した。

  神戸製鋼所(5406):8.9%高の1382円。18年3月期の経常利益計画を500億円から550億円に上方修正すると28日発表。建機での中国油圧ショベルの増加、電力事業での燃料価格の低位推移などが寄与する。同時に7-9月末(第2四半期末)に1株10円の配当(前年同期は無配)を実施する方針も示した。メリルリンチ日本証券は、会社側の通期業績増額は想定以上でポジティブと指摘、目標株価を1200円から1370円に引き上げた。

  リコー(7752):6.1%高の1037円。4-6月期営業利益は前年同期比74%増の189億円と、市場予想の23億円を上回った。国内売上高はオフィスプリンティング分野を除く全分野で増加した。ドイツ証券は、一時的な利益も含まれているものの、それを除いてもコンセンサスをはるかに上回る着地でポジティブサプライズと評価。収益重視の戦略に舵を切った恩恵が早くも出ており、成長分野を模索しながらも今後も着実に構造改革が進展するとみる。

  日立製作所(6501):5.3%高の759.6円。4-6月期営業利益は前年同期比44%増の1318億円と、市場予想の957億円を上回った。日立物流を再編したその他部門を除き全ての部門で増益。クレディ・スイス証券は、第1四半期としては営業利益率が6.3%と水準が高く、今期7%だけでなく来期8%の計画に対しても期待値が高まる収益改善の進捗(しんちょく)で、ポジティブと評価した。

  三菱重工業(7011):3.6%安の439.3円。4-6月期営業利益は前年同期比35%減の162億円だった。セグメント別では原子力関連などのパワーの営業利益が9割超の減少、航空・防衛・宇宙事業では開発中の三菱リージョナルジェット(MRJ)の費用増加などが響き6割減少した。

  TDK(6762):4.6%高の7950円。みずほ証券は28日に投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を7500円から8500円に引き上げた。4-6月期決算は強弱要因が混在する状況ながらも、全体で考えると従来想定以上の業績を期待できると分析。買収したインベンセンスの業績への影響やバッテリーでの中国スマートフォンの需要減速の影響など未確定要素が改善したという。同社が28日発表した4-6月期営業利益は前年同期比5.2%減の156億円。市場予想は139億円だった。

  フジクラ(5803):3.4%安の930円。4-6月期の営業利益は前年同期比23%増の70億円と、市場予想の72億6700万円を下回った。主力のエネルギー・情報通信は増益だったが、自動車電装は12億円の営業赤字に転落した。みずほ証券は、自動車電装が赤字に転落し、全体では物足りない利益水準と指摘。情報通信分野の良好な事業環境などから株価が上昇していることを踏まえると、市場はややネガティブに受け止める可能性があるとした。

  三井造船(7003):2.5%安の154円。18年3月期の営業利益計画を160億円から100億円に下方修正すると28日に発表。市場予想は210億円だった。連結子会社で建設中のプラント工事関連で、第1四半期に受注工事損失引当金繰入額約132億円を計上することが響く。SMBC日興証券は、今期会社計画にはもともと30億円程度の費用増は織り込んでいたが、エンジニアリング事業で再度の追加費用はネガティブな印象とした。

  ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):4.5%安の298円。1-6月(上期)営業利益は前年同期比27%減の194億円だった。主力ゲーム「パズル&ドラゴンズ」の売り上げが減少した。いちよし経済研究所の納博司アナリストは、イベントが少なく、想定以上に弱い決算。「パズドラ」の減速を補えるような新作が出ていない点も嫌気されていると電話取材で語った。

  江崎グリコ(2206):6.3%安の5800円。4-6月期の営業利益は前年同期比16%減の65億6700万円だった。積極的な販売促進で広告宣伝費などが増えた。ゴールドマン・サックス証券は、費用集中で営業利益は同証予想の78億円を下回ったと指摘。同証による業績予想をやや減額し、目標株価を7000円から6900円へ引き下げた。

  日本ゼオン(4205):11%高の1383円。4-6月期の営業利益は前年同期比38%増の97億1500万円だった。エラストマー素材事業では合成ゴム関連が好調な海外市況を受けて伸長、高機能材料事業では樹脂関連でテレビ向けやモバイル向けの光学フィルムが堅調な上、情報材料関連もトナーや電池材料など好調だった。通期計画290億円に対する進捗(しんちょく)率は34%。

  いすゞ自動車(7202):6%高の1516円。4-6月期営業利益は前年同期比微増の380億円前後と、市場予想の平均を50億円ほど上回ったもよう、と29日付の日本経済新聞朝刊が報じた。車両整備などアフターサービス事業が好調、国内自動車販売も底堅かったという。ゴールドマン・サックス証券の湯澤康太アナリストはリポートで、報道真偽は不明だが、同証予想の300億円に対し着地は強めの印象、想定以上に国内が堅調だった可能性があるとの認識を示す。

  商船三井(9104):3.3%高の344円。4-6月期の営業損益は前年同期の36億円の赤字から11億円の黒字に大幅に改善した。アジア-欧米間の荷動きが活発化しコンテナ市況が回復した上、堅調なばら積み船の市況や好調な石炭事業などが下支えした。同時に18年3月期営業利益見通しを90億円から180億円に上方修正した。市場予想は121億円。

  オリエンタルランド(4661):1.9%高の7994円。4ー6月期の営業利益は前年同期比10%増の251億円だったと発表した。市場予想は225億円。商品販売などが低調だったが、東京ディズニーシーの新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」の好調などでテーマパーク入園者数が増加、売上高が同2.7%伸びた。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE