プライス米厚生長官は30日、医療保険制度改革法(オバマケア)による保険会社への主要補助金を継続するかどうかの「決定はまだ下されていない」が、米政府の責務は「国法に従うこと」だと述べた。一方、コンウェイ大統領顧問はトランプ大統領が間もなく判断を下すとした。

  上院共和党がオバマケア撤廃・代替法案の通過に失敗したことで打撃を受けたトランプ大統領は、29日のツイートで、新ヘルスケア法案が迅速に可決されなければ低所得者の保険購入を助けている補助金の支払いを打ち切るとした。補助金が打ち切られれば、オンラインで保険に申し込める保険取引所の仕組みが著しく不安定化する可能性がある。

トランプ大統領とプライス厚生長官(20日の記者会見で)
トランプ大統領とプライス厚生長官(20日の記者会見で)
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  トランプ政権は以前から、低所得の加入者に医療費補助を提供するコスト・シェアリング・リダクション(CSR)と呼ばれるオバマケア補助金の支払いを打ち切る意向を示してきた。次回の支払いは8月21日の予定。トランプ大統領はツイッターへの投稿で、「新たなヘルスケア法案が迅速に承認されない場合は、保険会社の救済と、議員への救済はごく近いうちに終わるだろう」と指摘した。

  プライス長官はABCの番組「ジス・ウイーク」で、いつごろCSRを打ち切るのかとの質問に対し、まだ何ら決定は下されていないとコメント。NBCの番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューでは、トランプ政権が「国法に従う」責務を「非常に真剣に受け止めており、これからもそうだ」と語った。一方、コンウェイ大統領顧問は「FOXニュース・サンデー」で、大統領が補助金に関する「決定を今週中に下す。これは大統領のみが下せる決定だ」と述べた。

  トランプ氏の29日のツイートは、オバマケアの下で議会メンバーとそのスタッフに提供されている補助金も標的となる可能性を示唆している。

原題:Health Chief Says No Decision on Continuing Obamacare Subsidies(抜粋)

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