新興国の株高を支えている主要因の一つが、少なくともアジアの一部で揺らぎ始めている。

  力強い経済成長と比較的低いバリュエーションに加え、企業業績の改善がアジアの株を約10年ぶりの高水準まで押し上げてきた。しかしクレディ・スイス・グループは韓国企業の利益見通しの大きな伸びが他の市場の悪化を覆い隠していると指摘した。

  クレディ・スイスは7月19日のリポートで、MSCIアジア(日本除く)指数構成企業の利益見通しのコンセンサスは2016年6月以来7.5%増加しているが、韓国株を除いた場合は1%減になると分析した。ブルームバーグの集計データによれば、同指数を構成するフィリピン企業とマレーシア企業の1年先の1株利益見通し(ドル建て)はそれぞれ26%と5.9%の減少であり、一部投資家はより慎重な銘柄選びを余儀なくされている。

  オールド・ミューチュアル・グローバル・インスターズ(香港)のアジア株責任者、ジョシュア・クラブ氏は、「既に割安ではなくなっているため、上振れ修正がない限り、相場がさらに上昇するのは難しいだろう」と述べ、「先行きを見極める上でこの決算シーズンは重要だ」と説明した。オールド・ミューチュアルのアジア株ファンドの過去1年のリターンはプラス27%と、同種ファンドの上位25%に入った。

  クラブ氏は韓国とフィリピンの銀行株はさらに若干の上昇が見込まれ、インドとインドネシアのインフラ株も依然、投資対象として魅力的だと指摘した。

  クレディ・スイスのシャクティ・シバ、キン・ナンチック両ストラテジストはリポートで、日本を除くアジア株の投資判断を下げた主要因は「割高」なインド株とインドネシア株だと説明した。

原題:Asian Stock Buyers Get Picky as Earnings Estimates Turn Negative(抜粋)

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