ロシアのプーチン大統領は米議会が新たな対ロシア制裁の法案を可決したことへの報復としてロシアで勤務する米国の外交官・在外公館職員の3分の2近くに相当する755人の削減を政府が命じた後、追加の報復措置が必要にならないことを望むと語った。

  同大統領は30日の国営テレビとのインタビューで28日の政府発表について初めて発言し、「事態が改善されると考えわれわれはかなり長い期間待った」と述べた上で「しかしあらゆる兆候は、事態が変化するとしても早期には望めないことを示唆した」と指摘した。

  ただ、当面は追加措置を控えるとし、「時期が来れば、われわれは対応で他の選択肢を検討できる。だが、そうならないことを望む。現時点では追加措置に反対だ」と言明した。

  米上院は27日、下院で承認済みのロシア制裁法案を圧倒的多数で可決。ロシアは28日に報復措置を講じた。ロシアの行動は米ロ関係改善を掲げていたトランプ大統領の政権に対する失望を浮き彫りにしている。トランプ大統領はまだ制裁法案に署名していないが、ホワイトハウスによると署名する計画。

  ロシアのリャブコフ外務次官は30日、プーチン大統領の発言が放送される前に米ABC放送の番組で「米国が関係の一段悪化に向かうさらなる措置を取るならば、同様の行動で応答する用意がある」と述べていた。

  米国務省はロシアの行動について、「遺憾であり不必要」と非難。対応を検討していると表明した。AP通信が報じた。

  米国務省の2013年の報告によると、在モスクワ大使館とその他の都市の3つの領事館を合わせた駐ロシア米職員数は1279人。米国が直接雇用する301人と米政府機関が現地採用した934人が含まれる。ロシア政府は同国が米国に駐在させているのと同じ455人に減らすことを命じた。退去させられるのは米国の外交官のみで、ロシアで採用された現地職員は職を失うことになる。

原題:Putin Says Hopes Retaliation Stops After Ousting 755 U.S. Staff(抜粋)
Putin Says Hopes Retaliation Ends Once 755 U.S. Staff Ousted (2)

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