経済産業省が31日発表した6月の鉱工業生産指数は、2カ月ぶりの上昇となった。市場予想を上回った。基調判断は「持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。  

キーポイント

  • 鉱工業生産指数は前月比1.6%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は1.5%上昇)-前月は3.6%低下
  • 前年同月比は4.9%上昇(予想は4.8%上昇)-前月は6.5%上昇
  • 製造工業生産予測調査によると、7月は0.8%上昇、8月は3.6%上昇を予測





エコノミストの見方

  • 野村証券の桑原真樹シニアエコノミストは電話取材で、「7-9月期も前期比プラスが視野に入ってきた。生産は夏場まで堅調というのが今回の結果だ」と指摘。その上で、「ITおよびグローバルな設備投資の持ち直しが日本の生産を下支えしている。景気自体は強めだと思う」との見方を示した。
  • 明治安田生命保険の小玉祐一チーフエコノミストは電話取材で、「生産は輸出主導で緩やかな回復が続いている」と述べ、今後も緩やかな回復が続くとの見通しを示した。景気の先行きについては、「個人消費も徐々に底堅さを増しつつあり、着実に景気回復に向かっている姿が示される」とし、大きな外的ショックがない限り、オリンピックまでは景気回復が続くと語った。

詳細

  • 普通乗用車や自動車用エンジンなど輸送機械工業が前月比4.2%増、化学工業(除、医薬品)が同3.4%増と上昇に寄与した
  • 在庫が前月比2.2%低下と7カ月ぶりにマイナスに転じた-輸送機械工業や鉄鋼業など中心に
  • 4-6月期の鉱工業生産は前期比1.9%上昇と14年1-3月期(同2.3%上昇)以来の水準
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