債券相場は下落。日本銀行が実施した超長期ゾーンの国債買い入れオペの結果を受けて需給緩和が警戒されて売り圧力が掛かった。また、10年債入札を翌日に控えた調整売りも重しとなった。

  31日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比横ばいの150円19銭で取引を開始した後、一時150円22銭まで上昇した。午後に入ると軟化し、150円13銭まで下落。結局は3銭安の150円16銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「日銀オペの応札倍率を踏まえると、超長期に関しては、需給が多少緩んでいるという印象」と指摘。「あすに10年債入札を控え、超長期ゾーンのポジションを落とす動きも考えられる」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値から横ばいの0.07%で寄り付き、午後には0.5ベーシスポイント(bp)高い0.075%に上昇した。

  超長期債が軟調。新発20年物の161回債利回りは1bp高い0.59%、新発30年物の55回債利回りは1.5bp高い0.875%、新発40年物の10回債利回りは0.5bp高い1.08%までそれぞれ上昇した。

日銀オペ

  日銀がこの日に実施した国債買い入れオペの結果によると、応札倍率は残存期間「10年超25年以下」が4.11倍と前回の4.15倍並み。「25年超」は3.72倍と前回の3.06倍から上昇した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

  日銀は午後5時に「当面の長期国債等の買い入れの運営について」を発表する。バークレイズ証の押久保氏は、「海外金利が低下して落ち着きを取り戻す中で、日銀が28日に残存5年超10年以下の買い入れ額を4700億円で維持したことで、かなり慎重にオペレーションをしているという印象が強く、全年限でレンジが据え置かれる」と予想。「据え置きとなれば、買い安心感が高まりやすい」とみる。

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