時計作りと聞いて、米ミシガン州が思い浮かぶだろうか。同州カラマズーのリック・へイルさんは時計作りを独習し、驚くほど大きな木製の時計を1つ1つ手作りしている。直径8フィート(約2.4メートル)の時計もあるという。しかも、ケースに入ってもいないし、文字盤もない。時計そのものの動きが披露され、非常に美しい。

へイルさんの掛け時計
へイルさんの掛け時計
Source: Hodinkee

  へイルさんがインスピレーションを得ているのは、17世紀の終わりに生まれた英時計職人ジョン・ハリソンだ。正確な航海を可能にするマリンクロノメーターを生み出した。もともと大工だったハリソンが初期に作った時計の多くは木製で、へイルさんも時計製作でハリソンと同じく広葉樹ユソウボクを使うことが多い。一般的に使われる潤滑油が不要になるからだ。

仕事場(ミシガン州カラマズー)
仕事場(ミシガン州カラマズー)
Source: Hodinkee

  あらゆる時計は時を告げるために作られる。だがへイルさんは言う。「私の時計には違う狙いがある。現在時刻を単に教えてくれるだけでなく、はっきりと触れることはできないがずっと重要な何かを伝えてくれる。自分の周りの今この瞬間を感じさせてくれる」。

  (ニコラス・マノウソス氏のこの記事は、ウェブサイト「Hodinkee(ホディンキー)」からの転載。同サイトはビンテージ物を含めた腕時計愛好家のためのサイトで、21世紀を生きる人々に数々の腕時計を紹介している)

原題:This Sculptor Wants to Turn Your House Into a Clock(抜粋)

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