28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。経済指標を受けて米国のインフレ圧力は抑制されているとの見方が強まったことから、ドル指数は14カ月ぶり低水準付近にとどまった。ドル指数は週間ベースでは3週連続の低下。

  米実質国内総生産(GDP)と雇用コスト指数はいずれも市場予想を下回った。ミシガン大学消費者マインド指数は速報値から上方修正されたものの、インフレ期待値は弱い数字が続いた。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと伝わると、ドルは下げ幅を拡大した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下し、昨年5月初旬以来の水準付近。ドルには月末の売り圧力も見られた。

  ドルは対ユーロで0.6%安の1ユーロ=1.1751ドル。ドルは対円では0.5%下げて1ドル=110円68銭。ドル・円相場は北朝鮮ミサイルが大陸間弾道ミサイル(ICBM)だったとの国防総省の認識を受けて、一時110円55銭と日中安値に下げた。

  北朝鮮は同国中部より日本海に向け弾道ミサイルを発射した。日本政府はミサイルが約45分間飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定している。菅義偉官房長官が記者会見で述べた。米国防総省のデービス報道官は報道機関向けの電子メールで、「発射されたミサイルはICBMだと米国は判断した」と発表した。

  米国の4-6月(第2四半期)実質国内総生産(GDP)速報値は前期比2.6%増。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値は2.7%増だった。第1四半期は1.2%増と、従来の1.4%増から下方修正された。4-6月の雇用コスト指数は0.5%上昇。市場予想は0.6%上昇だった。

  一方、ドイツの7月の消費者物価指数( CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年同月比1.5%上昇と、前月に並んだ。エコノミスト調査の中央値では1.4%上昇への減速が見込まれていた。前月比では0.4%上昇した。  

原題:Dollar Drops for Third Week as Data Underscore Fed Dilemma(抜粋)

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