ユーロ圏の景況感指数は7月に上昇を継続し、10年ぶり高水準に達した。インフレへの追い風として欧州中央銀行(ECB)が期待する景気の勢いが確認された形となった。

  欧州連合(EU)の欧州委員会が28日発表した7月のユーロ圏景況感指数は111.2と、前月の111.1を上回った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値では110.8が見込まれていた。サービス業と建設業で数値が上昇し、鉱工業はここ6年余りでの最高にとどまった。

  同日朝に別途発表されたフランスの4-6月(第2四半期)国内総生産(GDP)は前期比0.5%増。輸出と設備投資を原動力に2011年以降で最も強い景気拡大局面を続けた。競争力向上を公約に掲げたマクロン大統領が就任し、ユーロ圏2位の経済国である同国の企業景況感は上向いた。

  域内4位のスペインは4-6月GDPが前期比0.9%増加し、15年以来のハイペースとなった。オーストリアの成長率もプラス0.9%で、約6年ぶりの高成長。

  こうした経済データはECBの経済見通しを裏付けるもので、ドラギ総裁は堅調かつ広範と評している。同総裁は政策委員会が開催した今月19-20日の会合後、「現在の前向きな景気循環の勢いは景気の上振れが予想より大きくなる確率を高めた」と語り、下振れリスクは主に世界的な要因に限定されていると付け加えた。

  ベレンベルク銀行の欧州担当エコノミスト、フロリアン・ヘンス氏(ロンドン在勤)は「景気回復は国や業種を超えて拡大しつつあり、こうした動きが続く見込みだ。1年前と状況は大きく変わった。ECBにとって朗報だ」と述べた上で、「とは言え、ドラギ総裁やECBが路線を大幅に変更する要因となるかは疑わしい」と語った。

原題:Euro Area Gets Strong Economic Report Card as ECB Ponders Exit、Eurozone July Economic Confidence Rises to 111.2; Est. 110.8(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE