ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は、直近の業績改善プランの公表からわずか4カ月で、野心的な目標を後退させているようだ。

  ドイツ銀が27日発表した4-6月(第2四半期)決算では、再編を打ち出した投資銀行の利益が落ち込んだほか、四半期ベースの収入も10%減少し、過去3年半で最も弱い数字となった。市場シェアの回復に伴い成長が見込まれるとしていたが、今年の営業収入が前年を下回るとの見通しを今回示したことで、株価は約4カ月ぶりの大幅安となった。

  違反行為をめぐる制裁金の支払いで苦境に陥る可能性があるとの不安から顧客がドイツ銀を敬遠したことも影響し、昨年全体の収入は2010年以降で最も悪かった。そのような懸念の解消を目指し、クライアンCEOの下で80億ユーロ(現在の為替レートで約1兆円)相当の増資が今年に入り実施されたが、これまでのところ顧客の戻りは鈍い。

  インディペンデント・リサーチのアナリスト、マルクス・リーセルマン氏は「ドイツ銀は市場シェア回復に考えられていたよりも長く時間がかかっている。だが、貸倒引当金の減少とコスト削減の進展が予想を上回る利益達成に貢献した」と指摘した。4-6月の純利益は4億4700万ユーロと、アナリスト予想の3億1100万ユーロを上回った。

原題:Deutsche Bank Warns on Outlook as Cryan’s Turnaround Slows (3)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE