海外投資家は今月、10兆ドル(約1110兆円)規模に上る中国債券市場への新たな入り口を確保した。だが、アジアのファンドの関心は薄い。

  三菱UFJ国際投信は中国の政策見通しに関する不確実性を理由に、中国社債を今は避けているという。フコクしんらい生命保険は、中国が信用格付けなど債券市場のインフラ改善を進めない限り、投資には消極的だ。

  ソウルのサムスン・アセット・マネジメントは、為替ヘッジコストを考慮すると、十分な利回りを確保できる格付けが低めの中国債に投資する必要があるが、市場の透明性が乏しいため不安を伴うと説明する。

  海外投資家が香港経由で中国本土の債券を購入できる「債券接続(ボンドコネクト)」を中国が始動させてから3週間。売買は依然として少なく、26日は6件で計2億4000万元(約39億5000万円)。これに対し、同日の銀行間市場の債券売買高は4290億元相当だった。

  日韓の投資家は、新制度が海外投資家による中国本土債券市場への投資を促進し得ると言うものの、2015年の株式市場への介入など過去の中国当局の行動を踏まえて二の足を踏んでいる。

  朝日ライフアセットマネジメントの中谷吉宏シニアファンドマネジャーは顧客の反応について、「東南アジアには比較的、興味、関心を示していただけるが、中国本土となると、やはり政治リスクを気にされているのだと思うが需要がない」と指摘。「中国では当局が急に規制を変えたりする」とも話した。

原題:China Bond Opening Fails to Spur Asian Funds Wary of Policy (1)(抜粋)

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