シャープが28日に発表した4-6月期の連結営業損益は171億円の黒字(前年同期は25億円の赤字)で、4-6月期としては3年ぶりに黒字転換した。台湾の鴻海精密工業傘下で進める構造改革が軌道に乗り始め、液晶パネル事業などで収益が改善した。市場予想平均158億円を上回った。

  発表資料によると、売上高は前年同期比20%増の5064億円、純損益は145億円(前年同期は275億円の赤字)だった。コストダウンと販売増加が営業損益の改善に寄与した。今期(2018年3月期)の通期営業利益予想は5月公表の900億円を据え置いた。

  部門別では、売上高が液晶事業で49%増加したほか、インターネット関連機器事業が11%伸びた。営業損益は、液晶事業が前年同期の68億円の赤字から67億円の黒字に転換。ネット関連機器事業の利益が3.5倍の17億円に拡大した。

  同日都内で会見した野村勝明副社長は、鴻海体制になり「非常に経営スピードが速くなった」と述べた。特に液晶テレビは中国など海外販売が好調だったという。今後は構造改革から事業拡大に重点を置いていきたい考えを示した。

  シャープの株価は2016年8月には100円を割り込んでいたが、鴻海傘下となった後は右肩上がりで上昇し、17年4月には498円を記録した。28日の終値は397円となっている。

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