米銀との競争や法的問題とテクノロジー投資のコスト、顧客の流出といったドイツ銀行の課題に、自社トレーダーの失敗という新たな困難が4-6月(第2四半期)に加わった。

  同行の最大事業である債券トレーディング収入は、第2四半期に前年同期比で12%減少し11億ユーロ(約1430億円)となった。HSBCホールディングスのアナリスト予想の2倍を上回る落ち込みだった。減収の原因は米国のインフレに関するトレーダーの見込みが外れたことにあり、この取引によって最大6000万ドル(約66億8400万円)の損失が出る可能性があると、事情に詳しい関係者が述べた。

  この損失を含むドイツ銀のトレーディング業務は全体で減収だった。予想を外すことによる影響の大きさが浮き彫りにされた。このインフレ関連取引がトレーダーのリスク許容範囲を超えたかどうかについて、内部調査が行われているとブルームバーグ・ニュースは6月に報じていた。

  インフレ関連のトレーディングを含むドイツ銀の米金利トレーディング部門は、「マーケットメークにとって困難な四半期」に減収になったと、同行はプレゼンテーションで説明した。リンクトインのプロフィルで自身をドイツ銀の「米インフレ責任者」としていたジェーコブ・ボーン氏は、同行を退社している。 

原題:Deutsche Bank’s Wrong-Way U.S. Inflation Wager Hurts Trading (1)(抜粋)

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