東京外国為替市場でドル・円相場は下落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表後に米金利が低下し、ドルが売られた流れが継続した。一方、ユーロ・ドル相場は約2年半ぶりの高値を更新した。

  27日午後3時50分現在のドル・円相場は前日比0.1%安の1ドル=111円09銭。朝方に付けた111円23銭から、午後に入り3日ぶりの水準となる110円78銭まで下げた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.4%安の1152.96と2016年5月3日以来の水準に低下した。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「FOMCはサプライズはなかったが、なかなか利上げが見込みづらい中で、ドルロング(買い建て)解消と米債ロング構築が続いている」と分析。「FOMC後のドル売りやクロス円の利食いなどでドル・円はやや下押ししているが、基本的には28日発表の米国内総生産(GDP)を見極めたい気持ちが強いのではないか」と語った。

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  FOMCの結果を受けて、前日の米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下して2.29%程度で終了。アジア時間27日の時間外取引では一時2.27%程度まで低下した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、変わらずの1ユーロ=1.1734ドル。午後に入り一時1.1777ドルまで上昇し、15年1月15日以来のユーロ高・ドル安水準を更新した。

  JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉為替調査部長は、「基本的にドル安の動きでユーロロングが積み上がっている。ただ短期的にはポジション調整で下げるリスクもある」と指摘した。一方、ソシエテ・ジェネラルの鈴木氏は、「ドル売りに押し上げられている側面はあるが、ECBの量的緩和縮小への期待や水準観が変わったことそのものによって上値を試しやすい状況が続いている」と述べた。  

  オーストラリアドルが対米ドルで一時1豪ドル=0.8066米ドルと15年5月15日以来の豪ドル高・米ドル安水準を更新。中国国家統計局が6月の工業利益は前年同月比19.1%増加したと発表したことが支援材料となった。

  三菱東京UFJ銀行金融市場為替グループの野本尚宏調査役は、「豪ドル高は来週4日のオーストラリア準備銀行の金融政策決定会合に向けて勢いは落ちていく」と予想。「豪中銀高官が豪ドル高をそこまでけん制していないことは気になるが、インフレがそれほど強い訳でもない中で、金利を上げることにはならないだろう」と語った。

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