米国債市場のビッグ・ショートは、連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて空振りした。

  FOMCは26日、政策金利を据え置き、声明でインフレに関する文言を一部修正した。これを受けて2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、5年債利回りは6bpそれぞれ低下した。

  当局のこの日の行動は、先物市場で2年債のショートポジション(売り持ち)を前例のない規模に高めていたヘッジファンドなど大口投機家に打撃を与えた。投機家らは5年債については4月以降で最も弱気だった。FOMC声明は差し迫った相場急落を示唆する内容ではほとんどなかったことから、トレーダーのポジション調整に伴い先物の売買が膨らんだ。

  BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、イアン・リンジェン氏は「声明はテーパリングにタカ派で、利上げにハト派だった」と述べ、「大きく積み上がっていたショートポジションだが、今では少なくとも部分的にカバーされた」と指摘した。

  FOMCは26日の声明でインフレ率低下に関して「最近」と「やや」という表現を取り除いた。当局が重視するインフレ指標は3カ月連続で低下し、5月は1.4%。2月は2.1%だった。

  当局はさらに、バランスシートの縮小を「比較的早期に」開始する用意があることも明らかにした。ストラテジストは、政策当局がテーパリング開始を9月会合で発表するシグナルと受け止めた。

原題:Treasury Market’s Big Short Bet Foiled by Fed Policy Statement(抜粋)

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