任天堂株は27日、日中上昇率が前日比6.4%高と約半年ぶりの水準となった。前日に公表した4-6月期決算で大幅な増収や黒字転換となったことや、新型家庭用ゲーム機「スイッチ」の同期の販売が197万台と好調だったことが買いを誘った。

  午前10時50分時点の株価は6.2%高の3万8000円で、売買代金は東証1部でトップの約1500億円と2位のトヨタ自動車の10倍近くに膨らんでいる。

  SMBC日興証券の前田栄二シニアアナリストらは26日付リポートで、スイッチの販売が好調に推移したのに加え、スマートフォン向けゲーム「ファイアーエムブレム ヒーローズ」などが好調だったと指摘。目標株価を従来の2万5500円から3万円に引き上げた。さらなる躍進には「普段、任天堂のゲームに興味を示さない消費者層の取り込みが必要とみられ、それらの層に訴求できるタイトルが重要」と指摘した。

   ジェフリーズ証券のアツール・ゴヤール氏らも同日付の英文リポートで、スイッチの好循環は始まったばかりだと強調。目標株価を5万7500円から5万9100円に上げ、「トップバイ」を再強調した。

  任天堂の連結営業損益は162億円(前年同期は51億円の赤字)の黒字。ブルームバーグが集計したアナリスト5人の営業損益予想平均106億円を上回った。今期(2018年3月期)の通期営業利益予想予想は650億円に据え置いた。

  今期のスイッチ販売台数目標は4月発表時の1000万台を維持した。立花証券の小瀬良啓一アナリストは26日の電話取材で「ソフトがどう影響するかにもよるが、夏休みの時期に入り、販売台数はまだまだ伸びていく」と分析し、本格的に収益に貢献するのはこれからになるとの見通しを示した。

  野村証券の山村淳子アナリストも26日付のリポートで、販売台数目標の据え置きは「単に当社の商戦期が10ー12月期に集中しているため」と指摘し、年末商戦に向けた需要の盛り上がりを注視する考えを示した。

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