国内証券第2位の大和証券グループ本社の4-6月(第1四半期)連結純利益は前年同期比21%減の194億円となった。株式や投資信託の販売手数料など個人向け業務が好調だった半面、トレーディング業務が不振だった。

  4-6月期は中田誠司社長が就任して最初の四半期。トレーディング業務は、国内外ともに債券のボラティリティーが低く収益機会が少なかったことから前年同期比28%減となった。一方、日経平均株価が2万円の大台に乗せるなど株式市場が活況を呈し、国内のリテール部門が収益を下支えした。

  小松幹太最高財務責任者(CFO)は27日の決算会見で、国内外の債券関連業務について「第2四半期以降徐々にリカバリーする」と述べた。ただ、利益に大きく貢献するほどの回復は見込めないとした。

  大和証Gは同日、決算発表に先立ち米投資銀行シグナル・ヒル・ホールディングスの買収と、すでに出資している米セージェント・ホールディングスの完全子会社化を発表した。北米を中心にグローバルな企業の合併・買収(M&A)アドバイザリー業務を強化するのが狙い。

  小松CFOは、米国のアドバイザリー業務は日欧に比べて弱かったとし、特に日本企業の関心が高い米シリコンバレーのITベンチャーなどをカバーするテクノロジー・メディア・通信(TMT)分野が手薄という課題が一気に解消できたと述べた。業績への貢献には2、3年かかるとの見通しを示した。

  また英国の欧州連合(EU)離脱に備えて独フランクフルトに証券現地法人を設立し、現地規制当局にライセンス申請を行うことを決めている。

  第1四半期の主な収益:

  • 営業収益は5.1%増の1597億円
  • 委託手数料は17%増の162億円
  • 引き受け・売り出しは6.9%増の57億円
  • 募集・売り出しは76%増の111億円
  • トレーディング損益は28%減の241億円
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