米連邦公開市場委員会(FOMC)は25、26両日の定例会合後の声明で、4兆5000億ドル規模の保有証券の縮小を 「比較的早期に」開始するとの方針を示した。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標については1-1.25%のレンジで据え置いた。

  現在の景気拡大期が7月から9年目に入ったところで、9月にも始まる可能性のあるバランスシート正常化は金融政策の新たな節目となる。FOMCは2008年12月に事実上のゼロ金利政策を導入した後、長期金利を引き下げるため、数兆ドル規模の証券購入を決定した。

  この日の声明は「経済見通しへの短期的なリスクはおおよそ均衡しているように見受けられる」と指摘。「家計支出と企業の設備投資は拡大が続いた」と記述した。

  保有証券残高の縮小については、6月声明の「年内開始」から「比較的早期に開始する」という文言に修正された。この文言の修正に関して、市場関係者らは9月19-20日の次回定例会合でバランスシート縮小の時期が決定されることを示唆するとみている。

  ノーザン・トラスト(シカゴ)のチーフエコノミスト、カール・タネンボーム氏はこの日の声明を受け、「9月会合の結論としてバランスシートの縮小開始が発表されると予想する」と述べた。

  FOMCは2015年12月のゼロ金利解除から合計4回の利上げを実施。17年は年末までにあと1回の利上げを実施するとの予測を示している。

  労働市場が力強さを増す中、インフレ率は当局の目標である2%を下回っており、ここ数カ月にわたり物価上昇圧力が低下している。

  声明は低インフレの局面が続いていると強調。「前年比ベースでの全般的なインフレ率ならびに食品とエネルギー価格を除いたベースでの指標は低下し、2%を下回る水準で推移している」と指摘。「インフレ動向を注視している」との記述を踏襲した。

  6月の失業率は4.4%と、当局が完全雇用とみなす水準の4.6%を下回っている。インフレ率は当局の目標を過去5年のほとんどの時期で下回っている。FOMCがインフレ目標の基準としている米個人消費支出(PCE)価格指数は5月に前年比1.4%の上昇となった。

  FOMCは「経済情勢がFF金利の緩やかな引き上げを正当化する形で改善されると予想している」との表現を維持。「委員会はインフレの進展を現実と期待の面から、対称的なインフレ目標と関連付けて注視していく」と表明した。

  この日の政策決定は全会一致だった。

原題:Fed Says Balance-Sheet Unwind to Start ‘Relatively Soon’ (1)(抜粋)

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