欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル大幅安、FOMC声明で-ユーロ2年半ぶり高値

  26日のニューヨーク外国為替市場ではドルが大幅安。ドル指数は2016年5月以来の水準に下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日、政策金利の据え置きを決定。声明ではまた、バランスシートの縮小に関して「比較的早期」に開始するとの見通しを示した。

  ドルは主要10通貨全てに対して値下がり。声明発表前には上昇する場面もあった。声明では、インフレ率について中期的には目標に達するとの見方を示す一方、前年比でのインフレ率が「2%を下回る水準で推移している」と指摘し。6月の声明にあった「やや」という文言を削除したことから、最近のインフレ指標軟化を当局として認識しているもようだ。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%低下。

  ドルは対円では0.6%安の1ドル=111円18銭。一時111円06銭まで下げた。対ユーロでは0.8%下げて1ユーロ=1.1734ドル。ユーロは一時1.1740ドルに上げ、2年半ぶり高値を付けた。

  ただアナリストの間では、ドルの下げは行き過ぎとの見方もある。TDセキュリティーズのメイゼン・アイサ氏は、FOMCはドル売りを促す「決定的」なシグナルを発しなかったことから、下げは既に勢いを失った可能性があると分析した。
原題:Dollar Sinks With UST Yields After Fed Holds Rates Steady(抜粋)
原題:Dollar Swoons as Euro Hits 30-Month High After Fed Holds Steady(抜粋)

◎米国株:S&P500種ほぼ変わらず、引け際15分で上げ幅縮小

  26日の米国株式市場ではS&P500種指数が前日とほぼ変わらず。引け際直前に上げを縮小した。連邦公開市場委員会(FOMC)は声明で、経済が勢いを増しているにもかかわらずインフレが依然目標水準に届いていないと指摘した。

  S&P500種は前日とほぼ変わらず。0.1%未満上げて2477.83と、小幅ながら過去最高値を更新した。ダウ工業株30種平均は97.58ドル(0.5%)上昇して21711.01ドル。ナスダック総合指数は0.2%値上がりした。

  FOMCはこの日発表した声明で、経済見通しへの短期的なリスクは「おおよそ均衡している」ようだが、インフレは引き続き目標である2%を下回っていると指摘。米当局は利上げを急いでいないとの観測が市場では強まった。一方、声明はバランスシートの縮小を比較的早期に開始するとし、ハト派的な傾斜とバランスを取った。

  S&P500種の業種別11指数では、電子通信サービスが上昇率トップ。AT&Tの上昇がこれに寄与した。一方で素材株は下落した。

  その他の個別株ではボーイングが9.9%値上がり。好決算を手掛かりに上昇し、過去最高値を更新した。

  コーニングは大幅安。7-9月(第3四半期)の業績予想から示される売上高見通しは、JPモルガンの予想より約1%低いと、同行のアナリスト、ロッド・ホール氏がリポートで指摘した。
原題:Dollar Drops, Treasuries Rise on Inflation View: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Equities Steady as Investors Assess Fed; Tech Shares Higher(抜粋)
原題:Corning Falls; Apple IPhone Delay May Weigh on 3Q View: JPMorgan(抜粋)

◎米国債:上昇、FOMC声明が継続的な低インフレを示唆

  26日の米国債は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)は25、26両日の定例会合後の声明で、インフレが依然として目標値を下回る低水準にあることを示唆した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.29%。

  FOMCは声明で「前年比ベースでの全般的なインフレ率ならびに食品とエネルギー価格を除いたベースでの指標は低下し、2%を下回る水準で推移している。市場に基づくインフレ調整指標は低い水準が続いている」と指摘した。

  5年債利回りは6bp下げて1.83%。5年債と30年債の利回り差は拡大した。

  声明はまた「委員会は現在、経済がおおむね予想通りに進展するとの想定で、バランスシート正常化プログラムを比較的早期に開始すると見込んでいる」と記述。市場は9月にバランスシート調整の発表があると予想しており、声明発表後も見方は変化しなかった。

  FOMC声明はインフレ率の落ち込みと最近の経済指標の動向を認め、「その他にはほとんど言及していない」一方、バランスシート縮小の発表時期は9月会合の可能性が最も高いことを示唆したと、FTNファイナンシャルのエコノミスト、クリス・ロー氏はリポートで指摘した。

  市場が織り込む12月利上げの確率は42%程度と、声明発表前の47%から低下した。
原題:Dollar Drops, Bonds Rise on Fed Inflation View: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Steepen as FOMC Prompts Short Covering-Led Gains(抜粋)
U.S. Federal Open Market Committee July 26 Statement: Text(抜粋)
MC Did Bare Minimum, September Likely to Unveil Roll-Off: FTN (抜粋)

◎NY金:上昇、FOMCが金利据え置き-インフレ動向注視と表明

  26日のニューヨーク金スポット相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表後に上昇し、日中の高値をつけた。FOMCは政策金利を据え置き、「インフレの動向を注視している」と表明した。

  シンク・マーケッツUKのチーフマーケットアナリスト、ナイーム・アスラム氏は「金価格はしっかりとプラス圏で推移している。FOMCは金利を引き上げないだろうとトレーダーらは考えている」と電子メールで指摘。「インフレがかなり低いことが主な理由だ」と述べた。

  ニューヨーク時間午後2時8分現在、金スポット相場は前日比0.4%高の1オンス=1255ドル。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限はFOMC声明の発表前に、前日比0.2%安の1オンス=1255.60ドルで終了した。
原題:Spot Gold Advances as Fed Holds Rates Steady, Assesses Inflation
(抜粋)PRECIOUS: Gold Fluctuates Before Fed Decision; SPDR Assets Sag(抜粋)

◎NY原油:8週ぶり高値-米在庫が1月以来の水準に減少

  26日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸、8週間ぶりの高値に達した。米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計によると、先週の原油在庫は1月以来の水準に落ち込み、ガソリン在庫は6週連続で減少した。

  USバンク・ウェルス・マネジメントの投資担当シニアストラテジスト、ロブ・ヘイワース氏(シアトル在勤)は「価格を押し上げた最大の材料は、在庫がまた減少したという事実だ」と指摘。「在庫取り崩しは市場でずっと待望されていたことであり、朗報だ」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比86セント(1.80%)高い1バレル=48.75ドルで終了。5月30日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント9月限は77セント上昇の50.97ドル。
原題:Oil Climbs as U.S. Supplies Shrink to Lowest Since Start of Year(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、続伸-力強い決算を好感

  26日の欧州株式相場は上昇し、指標のストックス欧州600指数は続伸となった。決算シーズンが本格化する中、一部企業の決算が予想を上回る内容だったことが好感された。原油高を手掛かりに石油・ガス株も買われた。

  ストックス600指数は前日比0.5%高の382.74で終了。ただ、最近のユーロ高が欧州企業の利益回復を妨げるとの懸念から、5月につけた年初来高値を3.5%下回る水準にある。  

  ゴールドマン・サックスのグローバル株式チーフストラテジスト、ピーター・オッペンハイマー氏によれば、企業決算はこれまでのところまちまちだ。銀行が好調だった一方、工業部門の企業の結果は予想を下回ったと、同氏はリポートで指摘した。

  「プジョー」などの自動車ブランドを持つフランスのグループPSAと、スイスのバイオテクノロジー・特殊化学品企業ロンザグループは大きく上げた。今年上期に増益となったことが買いにつながった。一方、オランダの半導体製造装置メーカー、ASMインターナショナルは6.2%安。四半期業績が一部予想に届かなかった。
原題:Stoxx 600 Rises for Second Day as Earnings Season Gains Steam(抜粋)

◎欧州債:中核国債が反発、FOMCを控え薄商い-イタリア債も上昇

  26日の欧州債市場では中核国債が反発。前日は米国債に連れ安していた。FOMCの結果を控え、総じて薄商いだった。

  イタリア国債も買われた。利回り上昇に伴う押し目買いが入り、この日の10年債利回りは約3bp低下。

  トレーダー1人によれば、入札を控えて10年債が売られ、上げ幅をやや消した。

  英国債も比較的堅調で、ドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅は2bp縮まった。前日は英国債先物に大規模なブロック取引の売りが入ったことを受け、利回り上乗せ幅は拡大した。
原題:Bunds Stall as Traders Pause for Fed; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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