熱狂的な支持者も多いエクササイズブティック、米ソウルサイクルが、全面改良したスピンバイクを5月からニューヨークで展開している。2006年に最初のワークアウトスタジオをオープンした同社は、独立系フィットネスブティックブームのイコンであり、毎日1万8000人余りの利用者が同社のバイクで汗を流す。

ソウルサイクルのエクササイズクラス
ソウルサイクルのエクササイズクラス
Source: SoulCycle

  フライホイール・スポーツやペロトン・インタラクティブといった競合他社はビッグデータの活用で人気を集めるが、ソウルサイクルの売りはローテクだ。同社の新型バイクでも、そのカルチャーが失われることはなく、コンピューターもデータ計測ツールもない。

  新型の「ソウル・バイク・ネクスト・ジェネレーション」での最大の変更は、抵抗を生むための仕組みを電磁負荷システムに切り替えたことだ。以前はブレーキが直接、フライホイールに触れていた。

新型バイク「ソウル・バイク・ネクスト・ジェネレーション」
新型バイク「ソウル・バイク・ネクスト・ジェネレーション」
Source: SoulCycle

  広報・ブランド戦略担当バイスプレジデント、ギャビー・エトログ・コーエン氏は「電磁システムでメンテナンスにかける時間が半分で済むようになる」と説明。一段とスムーズに乗りこなせるとともに、エクササイズの効率も高まるという。「スピンバイクのマーヴィン・ゲイ」だとの評価もレビューで受けたと話す。エクササイズ1クラスの料金は約34ドル(約3800円)と、ベルやホイッスルで鼓舞する派手な競合ジムのクラスより高めだ。

  ソウルサイクルは11年、ジムチェーン運営などを手掛けるエクイノックス・ホールディングスの傘下に入った。同社が米証券取引委員会(SEC)に15年に提出したソウルサイクルに関する資料によれば、スタジオ数は12年の12カ所から、14年には36カ所に増えた。年間のバイク利用者数も96万9000人から290万人に急増。この間、営業利益は780万ドルから2650万ドルに膨らんだ。17年時点で年間利用者は約660万人、85カ所で展開しているという。

ソウル・バイク・ネクスト・ジェネレーション
ソウル・バイク・ネクスト・ジェネレーション
Source: SoulCycle

  新型バイクにはただ、早朝のトレーディングに励む一部の利用者にとってちょっと問題もある。飲み物を置くバスケットが水平のトレーに代わったのだ。エクササイズの間にフレッシュコーヒーを楽しむことが難しくなってしまった。ソウルサイクルに9年勤めるマスターインストラクターのダニエル・ウィナーさんは「残念だ。多くの人がそう言っている」と打ち明けた。

原題:SoulCycle’s New Exercise Bike Will Make Your Workout Even Harder(抜粋)

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