中国経済のエンジンはこの夏、調子が良さそうだ。いち早く発表される7月の民間指標が示した。

  世界2位の経済大国で景気の回復力が浮き彫りとなっており、政策当局はこれを追い風に投機的かつ行き過ぎた借り入れの削減を重視し続けることが可能になる。中国経済は4-6月期に予想を上回る6.9%成長となったが、債務削減の取り組みは最終的に今年の経済成長を損ねる恐れもある。
 
  スタンダードチャータードの中小企業景況感指数は56に上昇。6月まで3カ月連続で下げていた。同行の丁爽、ハンター・チャン両エコノミストは、項目別指数の上昇で幅広い改善が示されており、中小企業の過半数が人民元の安定が続くと見込んでいると指摘した。この調査は500社余りを対象に毎月実施されている。

  商業衛星の画像を使って数千に上る産業施設の動向を観察している米スペースノウの中国サテライト製造業指数も50.5と、6月の49.5から上昇した。

  ロンドンを拠点とする調査会社ワールド・エコノミクスがまとめたセールス担当者景況感指数は52.8に上昇し、2年2カ月ぶりの高水準を記録。非製造業セクターの項目別指数は2年半ぶりの高水準に達した。同社のエド・ジョーンズ最高経営責任者(CEO)は「力強い経済成長の最近のトレンドはサービス業のビジネス活動だ。今後数カ月は環境改善が進むとの楽観的な見方をセールス担当者は強めている」とコメントした。

  S&Pグローバル・プラッツ・チャイナ・スチール・センチメント指数は55.3と、今年初めて分岐点の50を上回った。同指数は中国が拠点の製鋼所など約75-90の市場参加者を対象とする調査が基になっている。

  一方、ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)と復旦大学(上海)の共同プロジェクト、チャイナ・エコノミック・パネル(CEP)が発表した今後1年の期待指数はマイナス4.1に急低下した。6月はプラス9.7だった。

原題:China Early Data Show Resilient Economy as Market Investors Wary(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE