26日の東京株式相場は4営業日ぶりに反発。米国の消費者心理改善や金利上昇、為替の円高一服に加え、国内外企業の好決算も追い風となった。三菱自動車など自動車や機械株といった輸出セクター、銀行など金融株が高い。商品市況の上昇を材料に非鉄金属、鉱業など資源株も買われた。

  TOPIXの終値は前日比3.81ポイント(0.2%)高の1620.88、日経平均株価は94円96銭(0.5%)高の2万50円16銭。

  ニッセイアセットマネジメントの久保功株式ストラテジストは、米国時間26日に結果が分かる連邦公開市場委員会(FOMC)では「今までと同様に緩やかな正常化が示されそうで、事前に織り込んでいる通り変更がないとし、株式市場の安心感につながる可能性がある」と予測。米長期金利が直近で2.2%台半ばまで下がったのは行き過ぎで、「米金利上昇は景気堅調を反映するほか、為替の円安方向にもつながる。決算が悪くなく、バリュエーションがやや割安な日本株にプラス」との見方も示した。

東証内
東証内
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  米国で25日に発表された7月の消費者信頼感指数は、121.1と4カ月ぶり高水準となった。エコノミスト予想は116.5。指標改善を受け、米10年債利回りは2.34%と8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。26日にはFOMCが政策判断を公表する。きょうのドル・円は一時1ドル=112円台と、前日の日本株終値時点111円2銭からドル高・円安方向に振れた。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、消費者信頼感指数の改善に触れ、「米景気指標は悪いものが続いていたが、原油安や株高で消費者心理は悪化しているわけではない。米景気はリセッションには陥らないだろう」と話した。

  25日の米国株は、良好な企業決算を材料にS&P500種株価指数が最高値を更新。建機・鉱山機械のキャタピラーは通期の売上高見通しを上方修正、市場予想も上回り、5.9%高となった。マクドナルド、収益率とコスト削減の長期見通しを上方修正したシティグループも高い。国内でも今週から決算発表が増え、営業利益が前年同期比4.5倍の三菱自が売買代金上位で買われた。

  もっとも、午前後半以降のTOPIX、日経平均は伸び悩み。第1四半期の営業利益が24%増だった信越化学工業は朝方こそ上昇したが、保守的な通期計画も響き、その後失速。4ー6月期の売上高が想定外の上振れとクレディ・スイス証券などが評価したディスコも、朝方の勢いが続かなかった。信越化の値動きはTOPIXと重なり、一部好決算銘柄の鈍さが相場全般の足かせとなっている。東洋証券の浜田亨征ストラテジストは、「四半期決算で通期計画に対する進ちょく度を確認するまで、相場全体はレンジ内から抜け切れず、個別中心の動きになりやすい」とみる。

  東証1部33業種は非鉄、鉄鋼、鉱業、証券・商品先物取引、海運、銀行、輸送用機器、機械など20業種が上昇。非鉄は銅、鉱業は原油価格の上昇がプラス要因。水産・農林やパルプ・紙、化学、食料品、サービスなど13業種は下落。売買代金上位では、好業績期待が広がったマツダ、米キャタピラー好決算の連想でコマツが高い。半面、業績計画を減額したシマノが急落。利益計画のさらなる上振れは難しいとジェフリーズ証券が指摘した富士通ゼネラルも安い。

  • 東証1部の売買高は17億2777万株、売買代金は2兆1966億円、代金は4日ぶりに2兆円を上回った
  • 値上がり銘柄数は952、値下がりは939
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE