欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、一時の下げから反転-ユーロは上げほぼ失う

  25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。一時下げていたが、米国債利回りの上昇を手掛かりに反転した。一方でユーロは一時2015年以来の高値に上昇した後、上げをほぼ失う展開となった。国際通貨基金(IMF)が欧州中央銀行(ECB)に対し、緩和策の解除に慎重になるよう求めたことが背景にある。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%安となったが、その後は反転。米国債利回りの上昇に沿う形で約0.2%高となった。一方ユーロは午前中、2015年8月以降で初めて1.1700ドルを上抜けたが、その後は急速に上げを縮めた。市場の注目は連邦公開市場委員会(FOMC)に移っている。FOMCは26日に声明を発表する。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%高。

  ユーロはドルに対し0.1%未満上昇の1ユーロ=1.1647ドル。ドルは対円で0.7%上げて1ドル=111円89銭。

  IMFはこの日公表したリポートで、「インフレの道筋がECBの物価安定目標に向けて持続的な上昇を見せるまで、金融政策はしっかりと緩和的な状態を維持すべきだ」と言明した。このリポート公表後、ユーロは上げを縮めた。 

  円はこの日、主要10通貨全てに対して値下がりした。日本銀行の審議委員に就任した鈴木人司氏と片岡剛士氏は25日の就任会見で、出口戦略に向けて議論を開始するのは時期尚早との考えを示した。

  ドルの対円相場はまた、朝方発表された米企業の好決算を受けて上昇した米国株相場にも支えられて値上がりした。
原題:USD Reverses Early Drop as Euro Falls From Highest Since 2015(抜粋)
原題:New Board Members Agree BOJ Is Far From Talking About Exit Plan(抜粋)

◎米国株:反発、決算好調でS&P500種最高値-ハイテクの上値重い

  25日の米国株式相場は反発。企業決算が総じて好調だったことでリスク選好の基調となり、S&P500種株価指数は過去最高値を更新した。国債利回りの上昇を背景に銀行株が上昇。銅相場の堅調を受けて鉱業株が買われた。

  S&P500種は前日比0.3%上げて2477.13。ダウ工業株30種平均は100.26ドル(0.5%)高い21613.43ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満値上がりした。
  キャタピラーやマクドナルドの好調な4-6月(第2四半期)決算がダウ平均を押し上げた。一方、四半期決算を前日発表したアルファベットはグーグルのトラフィック獲得コスト増に対する懸念で売られ、ハイテク銘柄の比重が高い株価指数を圧迫した。

  S&P500種の業種別11指数では金融、エネルギー、素材などが上昇。エネルギーはニューヨーク原油先物の大幅続伸が追い風となった。一方、ヘルスケアや公益事業は低下した。

  個別銘柄ではシティグループが2.9%高。収益率とコスト削減の長期見通しを上方修正したことを好感した。

  投資家は企業決算に加え、連邦公開市場委員会(FOMC)が26日公表する政策判断に注目している。
原題:Stocks Climb on Earnings, Bonds Drop as Fed Meets: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Stocks Advance Amid Earnings as Banks Gain; Alphabet Falls(抜粋)

◎米国債:続落、リスク選好の動き-好決算や予想上回る消費者信頼感で

  25日の米国債相場は続落。リスク選好の動きが米国市場でも広がり、利回り曲線はベアスティープ化した。欧州のリスク資産上昇に加え、好調な決算や予想を上回る消費者信頼感指数が米国債を圧迫した。

  2年債入札では強い需要が見られたが、市場の反応は乏しかった。需要が2015年11月以来の高水準となり、最高落札利回りは発行前取引での利回り水準を0.6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.34%。

  消費者信頼感指数は121.1と、前月の117.3(改定値)から上昇。4カ月ぶり高水準となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は116.5だった。現況指数は147.8に上昇し、16年ぶり高水準。前月は143.9だった。向こう6カ月の期待指数は103.3に上げた。前月は99.6。

  コンファレンス・ボードの景気指数担当ディレクター、リン・フランコ氏は発表文で「総じて、消費者は現在の景気拡大が今年下期もしばらく続くとみている」と指摘した。

  キャタピラーは通期の売上高見通しを420億-440億ドルとし、市場予想の408億5000万ドルを上回る額に引き上げた。従来予想は380億-410億ドル。第2四半期の調整後1株利益は1.49ドルと、市場予想1.25ドルを上回った。売上高は113億3000万ドル、予想は108億9000万ドルだった。
原題:Treasuries Slide as Risk Assets Rally, Futures Block Sales Weigh(抜粋)
Pickup in Confidence Shows Americans Upbeat on Jobs, Economy(抜粋)Caterpillar Boosts FY Revenue View, Tops Est.; Shares Rise 4.6%(抜粋)

◎NY金:続落、FOMCの結果待ち-銀は上昇

  25日のニューヨーク金先物相場は続落。この日協議が始まったFOMCの結果待ちの展開となった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%安の1オンス=1258.50ドルで終了。一時は0.3%上昇する場面もあった。

  「FOMCに全ての注目が集まっている」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア市場ストラテジスト、フィル・ストライブル氏。FOMCが「バランスシート縮小に関する計画を示す」かどうかトレーダーらは思案している。

  銀は0.6%高の16.542ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物は下落、パラジウムは上昇。
原題:PRECIOUS: Gold Drops as Fed Meets; Analysts Expect Silver Rally(抜粋)

◎NY原油:大幅続伸、サウジ輸出削減と米在庫減への期待で

  25日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅続伸。サウジアラビアが原油輸出の大幅削減を約束したことが引き続き好感され、昨年11月以来の大幅高となった。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計発表を26日に控え、在庫が減少したとの見方も原油高への追い風となった。

  エネルギー調査会社WTRGエコノミクス(アーカンソー州ロンドン)のエコノミスト、ジェームズ・ウィリアムズ氏は電話取材に対し、「弱気派は追い出された。センチメントはやや強気だ」と述べた。この日の価格上昇は前日のサウジ発表への反応が続いていることと、米在庫減少への期待が理由だと説明した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比1.55ドル(3.34%)高い1バレル=47.89ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.60ドル上昇の50.20ドル。
原題:Oil Jumps as Saudis Plan Export Cut, U.S. Supplies Seen Lower(抜粋)

◎欧州株:4日ぶり反発、銀行株に買い-企業決算も追い風

  25日の欧州株式相場は4営業日ぶりに上昇。銀行株の上げが目立った。企業決算を手掛かりに一部銘柄も買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.4%高の380.77で終了。アングロ・アメリカンが6.1%上げ、鉱山株指数を押し上げた。同社の南アフリカ鉄鉱石部門が復配する方針を示したことが好感された。

  ドイツ自動車メーカーの談合疑惑が浮上したことを背景に、ストックス600指数とドイツDAX指数は最近下げていた。

  ストックス600指数の業種別指数の中で、銀行株の上昇率が2番目に大きかった。スペインのサバデル銀行は3.7%値上がり。スイスの再保険会社、スイス・リーがサバデルとの個人向け生命保険合弁事業のポートフォリオを約6億8400万ユーロ(約890億円)で取得することに合意した。

  個別銘柄では、英出版サービスのインフォーマが2.7%上昇。決算内容が好調だったことが買い材料となった。
原題:European Stocks Rebound After Three-Day Decline as Banks Advance(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が下落、米国債に追随-Ifo景況感も材料視

  25日の欧州債市場ではドイツ国債が下落。Ifo経済研究所発表の7月の独景況感指数が予想に反して上昇したことが下押し圧力となった。午後は米企業の好決算を手掛かりとしたリスク資産の持続的な上昇も材料視されたほか、米国債にブロック取引の売りが入ったことを受けて、ドイツ国債は下げ幅を拡大した。

  ドイツ10年債利回りは5.5bp上昇の0.56%。イタリア国債も売られ、ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅は2bp拡大。

  下げの中心は10年債だったが、ドイツ国債の5年物と10年物、30年物の利回りはいずれも3bp以上の上げとなった。
原題:Bunds Slide as Treasuries Weigh; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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