投資資金が「アベノミクス」の国から「モディノミクス」の国に流入している。

  野村ホールディングスのファンド「野村インド株投資」では、資産がわずかここ1年で約4倍の4000億円近くに膨らんだ。インド当局によれば、日本人投資家によるインド株・債券保有は6月末時点で130億ドル(約1兆4400億円)相当と、2012年からのデータで最高を記録した。
 
  同ファンドについて野村証券商品企画部投信企画課の和田一登課長は「トップダウンで特別に何かやってるというわけではなく、需要が強い」と説明。「短期的に見るとマーケットは大きく振れるが、投資家は短期の振れを気にせず中長期の成長を取りにいこうとしている」と述べた。改革がはっきりと進展しているインドが年7%成長を遂げている一方で、先進国経済の成長は鈍化しているとも語った。

  フランクリン・テンプルトンのマイケル・ハッセンスタブ氏によれば、モディ首相が進める「前例のない」構造改革と比較的高水準の利回りがインドを新興市場の「スイートスポット」にしている。インドは7月1日、全国統一の物品サービス税(GST)を導入した。

  スイスのプライベートバンク、ボルディエでシンガポール在勤の最高投資責任者(CIO)を務めるブライアン・ゴー氏は、今のインドは安倍晋三首相が成長戦略で幅広い支持を得て政権に返り咲いた後の13年の日本を思い起こさせると指摘。

  「政治的観点からすれば、インドは安倍首相が再び選ばれたころの日本と非常によく似ている。改革実行能力を備えた人気の首相がいる。全国規模で何かをしようと思えば、国民の支持が必要だ」と述べた。

原題:Nomura India Fund Reaches $3.6 Billion as Japan Bets on Modi (2)(抜粋)

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