25日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  昭和電工(4004):前日比5.6%安の2964円。2017年12月期の純利益計画を250億円から前期比71%増の210億円に下方修正すると24日に発表。インドネシアの持分法適用会社に関する約100億円の持ち分法投資損失と約67億円の特別損失を計上する。SMBC日興証券では、営業利益の水準回復が確認できた反面、EPSの水準が低位にとどまる見通しが示された点はネガティブと指摘した。

  大王製紙(3880):3.8%安の1390円。4-6月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比8割減の10億円程度にとどまったようだと25日付の日本経済新聞朝刊が報道した。原料に使う古紙の価格上昇で段ボールの採算が悪化、成長事業と位置付ける中国の紙おむつ事業も赤字に転落したという。立花証券の大牧実慶アナリストは、原材料価格の上昇に対して値上げが遅れた影響は見込まれていたものの、今回の観測報道であらためてマイナス面が意識されたようだと指摘した。

  オービックビジネスコンサルタント(4733):6.9%安の5900円。4-6月期営業利益は前年同期比7.7%減の19億5800万円だったと25日午後に発表し株価はその後急落した。研究開発費などの販売費や一般管理費が増加したことが響いた。据え置かれた上期計画45億3000万円に対する進捗(しんちょく)率は43%。

  ニトリホールディングス(9843):3.7%高の1万5510円。24日発表の7月の国内既存店売上高は前年同月比9.2%増となり、16年11月(同19%増)以来の高い伸びとなった。全国で真夏日が続き、接触冷感機能を持つ敷きパッドやタオルケットなどが好調だった。

  ヤマトホールディングス(9064):2.5%高の2212円。傘下の宅配便最大手のヤマト運輸がネット通販のアマゾンに対し、現状の1.7倍への運賃値上げを要請しているとダイヤモンド・オンラインが報道。総量抑制も要請するとしている。立花証券の下川寿幸アナリストは、アマゾンとの交渉が停滞するとの懸念があったところにヤマトHD側の期初計画通り進捗(しんちょく)していると伝わり、安心感から見直し買いが入ったのではないか、との見方を示した。

  東芝(6502):5%安の268.5円。米国の原子力発電関連事業による巨額損失をめぐり、監査を担当するPwCあらた監査法人が過去の会計処理に「誤り」があるとの見解を示していることが関係者の話で分かったと25日付の朝日新聞朝刊が報道。17年3月期決算に「不適正意見」を出す可能性が浮上しているとした。

  カブドットコム証券(8703):3.7%安の366円。4-6月期純利益は前年同期比24%減の14億2300万円だったと24日に発表した。SMBC日興証券では、短期的にはシステム関連費の高止まり、本則市場低迷など相対的に同社に不利な市場環境も相まって、決算の印象はネガティブと分析した。

  信越ポリマー(7970):6.9%高の1021円。4-6月期営業利益は前年同期比2.3%増の16億8200万円と24日に発表。電子デバイス事業で自動車関連入力デバイスを中心に出荷が順調だった。未定としていた18年3月期営業利益計画については、前期比18%増の65億円と見込んだ。

  イオンフィナンシャルサービス(8570):3.7%高の2372円。みずほ証券は24日付で投資判断を「買い」、目標株価を2700円とし調査を開始した。流通大手イオングループの強固なネットワークと海外事業の成長ポテンシャルを評価した。18年3月期純利益は会社計画400億円を若干上回る419億円と見込んでいる。

  コーエーテクモホールディングス(3635):2.3%高の2232円。17年4-6月期純利益は前年同期比2.8倍の30億5800万円だったと24日に発表。第1四半期として過去最高となった。有価証券売却益を中心に営業外収益が伸長したことを受け、4-9月期純利益計画を23億円から31億円に上方修正。前年同期比減益率は39%から18%に縮小する。 

  塩野義製薬(4507):1.7%高の6013円。インフルエンザ感染症治療薬「S-033188」(開発コード)の第3相臨床試験で、インフルエンザ症状が消失するまでの時間についてプラセボに対する優位性が確認されたと24日に発表。野村証券は、ロシュグループの治療薬「タミフル」に代わるインフルエンザ治療の第一選択薬へ着実な一歩と評価。目標株価を9000円から9500円に引き上げ、投資判断「買い」を継続した。

  田辺三菱製薬(4508):1.4%高の2687円。イスラエルの同業ニューロダームを1252億円で買収すると24日に発表、パーキンソン病治療薬など神経疾患領域を強化する方針。メリルリンチ日本証券では、2000億円超を投じ米国展開を強化するとの中期経営計画に沿う動きであり、株価に与える影響は中立的あるいは若干のプラスと評価。米国第1号製品「Radicava」の発売を控えており、神経疾患領域に特化するニューロダームの買収は戦略的に納得感を得られると指摘した。

  日本高純度化学(4973):8.5%高の2796円。4-6月期営業利益は前年同期比67%増の2億6500万円だったと24日に発表。スマートフォン向けに金めっき薬品が伸びたほか、実装部品向けのリードフレーム用パラジウムめっき薬品も好調だった。据え置かれた上期計画4億円に対する進捗(しんちょく)率は66%。

  ソルクシーズ(4284):11%高の885円。1-6月期営業利益は2億3400万円と従来計画を46%上回ったもようと24日に発表。金融業向けを中心としたシステムインテグレート(SI)受託開発が増収となったほか、子会社群の業績がおおむね計画を上回ったことが奏功、経費圧縮も寄与した。17年12月期純利益計画を4億円から前期比38%増の5億円に増額。

  JMC(5704):19%安の1360円。17年12月期営業利益見通しを前期比93%減の1000万円に下方修正すると25日午後に発表。従来予想は59%増の2億2100万円だった。3Dプリンター出力事業などで売上高が想定を下回っているほか、鋳造事業では製造の不具合などによる機会損失も出た。  

  

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