企業買収に積極的な中国複合企業である海航集団(HNAグループ)は24日、自社の所有構造を巡る懸念を払拭(ふっしょく)するため、2つの慈善団体が過半数株式を保有していることを開示した。

  HNAの発表資料によると、ニューヨークと中国・海南省をそれぞれ拠点とする「Cihang」という2つの慈善団体が同社株式を合わせて52%保有。創業者の陳峰、王健両氏を含む12人の幹部が合わせて約47.5%、残りは海南航空が保有している。

陳峰氏
陳峰氏
Photographer: Natalie Behring/Bloomberg

  HNAが、ホワイトハウスのスカラムッチ新広報部長が創業したヘッジファンド運営会社の買収を目指していることなどから、詳細な所有構造を開示するよう求める圧力が強まっていた。事情に詳しい複数の関係者が先週明らかにしたところによれば、HNAの債務水準や所有構造を巡る懸念が強まる中、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチは自社の投資銀行部門バンカーに対し、HNAとの取引に関わる作業を当分停止するよう指示した。

  持ち分の内訳は、ニューヨーク拠点の慈善団体が29.5%、海南省拠点の団体が22.75%、共同会長の陳氏と王氏がそれぞれ14.98%となっている。これら慈善団体がどのように管理されているかなどは、ほとんど明らかにされていない。

  事情に詳しい関係者2人によれば、HNAがスカラムッチ氏のスカイブリッジ・キャピタルを買収する計画は、米国の対米外国投資委員会(CFIUS)の手続きによる遅れが生じている。

  HNAの所有構造については、ロイター通信が先に報じていた。

原題:Under Pressure, HNA Reveals It’s Controlled by Charities (2)(抜粋)

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