トランプ米大統領は上院共和党に対し、医療保険制度改革法(オバマケア)廃止に向けたプロセスを始動するよう求めた。大統領は、法案審議を開始するための25日の採決で反対票を投じる議員は「オバマケアの悪夢でも問題ない」と言うようなものだと警告した。

  トランプ大統領は24日、ホワイトハウスで、「上院共和党にとって、これは約束を守る良い機会だ。話し合いは十分に行われたが、行動に至ってない。今こそ行動すべき時だ」と呼び掛けた。

  上院共和党指導部は、どのヘルスケア法案に投票するよう議員らに求めるかをまだ決められていない。同党のマコネル院内総務は、上院の審議を開始するかどうかを決める採決を25日に行うと述べた。

  共和党の上院ナンバー2であるコーニン院内幹事は、上院が法案の審議開始を決めれば、議員が望むどんな提案ないし修正案でも採決の機会が生まれると指摘した。マコネル院内総務は、オバマ大統領(当時)が拒否権を行使した2015年オバマケア廃止法案に、執行まで2年間の猶予期間を付ける案もその一つであり、トランプ大統領なら同法案に署名するだろうと述べた。

  スーザン・コリンズ氏ら共和党議員数人は既に、代替法案なしのオバマケア廃止に反対を表明。コリンズ議員は24日のインタビューで、今週の行動について「指導部は今晩協議し決定すると私は理解している」と語った。

  共和党にとっての問題の一つは、ジョン・マケイン議員が先週、脳腫瘍と診断されたことだ。マケイン氏は出来るだけ早くワシントンに戻りたいと述べているが、具体的な見通しを示していない。コーニン院内幹事は、マケイン議員の復帰が25日の採決に間に合うことを望んでいるが、確信はないと語った。

  上院の厚生教育労働年金委員会のメンバーであるパット・ロバーツ議員は、先週、支持が足りず採決を断念したマコネル院内総務のオバマケア代替法案の修正を上院議員らは検討しているとしながらも、「まだ流動的だ」と述べた。同議員は、自分はオバマケアの存続に反対する以上、どのような案になろうと支持するつもりだと語った。

  コーニン院内幹事は、何らかの理由で25日に上院通過に必要な票を確保できなくても、共和党はオバマケアの代替を断念しないと述べた。

原題:Trump Calls on GOP to Repeal Obamacare Amid Doubt on Vote (1)(抜粋)

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