米国の反トラスト(独占禁止法)当局は854億ドル(約9兆5000億円)規模のAT&Tとタイム・ワーナー合併を承認する条件について、両社の代表者と協議を開始した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  有料テレビ配信で最大手のAT&TがCNNやHBOを抱えるタイム・ワーナーを買収すればメディア業界の構図がどのように変わるのか、政府側弁護士らによる数カ月に及ぶ調査がほぼ終了したことを示唆する。また、競合他社に打撃を与えずに合併にする方法についての話し合いに両サイドが移行したことも示す。

  米反トラスト当局はこれまで直接的な競合企業の統合を数多く阻止してきたが、今回のような垂直型統合の阻止に介入することは珍しい。司法省にはただ、今回の合併を承認しないよう圧力がかかっている。メディアや有料テレビの競合他社は、AT&Tが買収で取得するコンテンツの配信を優遇するのではないかとの不安を同省の弁護士に伝えていた。民主党議員らは、料金引き上げと選択肢の縮小につながりかねないと指摘。トランプ大統領もメディアの権力集中化を招くとして、選挙運動で批判していた。

原題:AT&T Said to Be in Early U.S. Talks for Time Warner Approval (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE