ドイツ銀行は英国事業のバランスシートに計上されている約3000億ユーロ(約39兆円)の資産を、フランクフルトに移転する可能性がある。事情に詳しい関係者が明らかにした。英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴い、顧客のトレーディングや資産が欧州大陸に移ることに対応する。

  内部の議論だとして匿名を希望した関係者によると、行内で「ボウライン」と呼ばれるプロジェクトでは、フランクフルトでのトレーディングシステムを2018年9月に稼働させ、資産移転を19年3月までに完了させることを目指している。

  ドイツ銀行の広報担当はコメントを控えた。

  ジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は最近、行員に宛てたビデオメッセージで、英国のEU離脱が「ハードブレグジット(強硬離脱)」になる覚悟で準備していると言明。現在ロンドンで計上している取引の「大部分」は恐らくフランクフルトに移るだろうと述べた。ただ、同行として正式には、この計画の詳細をまだ打ち出していない。

  この関係者によれば、「ボウライン」計画に従えばトレーディングとバランスシートの移転は18年9月に開始。バランスシートの移行完了には6カ月を要するという。顧客への通知は今年9月に始める計画。

原題:Deutsche Bank Is Said to Weigh Moving $350 Billion to Frankfurt(抜粋)

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