債券市場では超長期債相場が上昇した。この日に実施された40年国債入札の結果が順調となり、買い安心感が広がった。一方、2年債入札を控えて中長期ゾーンは上値の重い展開となった。

  25日の現物債市場で新発40年物の10回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低い1.060%。新発20年物の161回債利回りは横ばいの0.585%と、午前に付けた0.59%から水準を切り下げた。新発30年物の55回債利回りは1bp低い0.855%と4営業日ぶりの水準まで買われた。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは横ばいの0.065%で寄り付き、その後も同水準で推移した。中期債は27日に2年債入札を控えて軟調。新発2年物の378回債利回りは1bp高いマイナス0.11%、新発5年物の132回債利回りは0.5bp高いマイナス0.065%となった。

  しんきん証券債券営業部の高井行夫金融市場アナリストは、「40年債入札は、しばらくなかった1%台という絶対水準が投資家の目線に合ったとみられ、好調な結果だった」と説明。「外部環境の改善もあり心配されていたスティープニングは落ち着いてくると思われ、超長期ゾーンは需給的にしっかりしている。20年ゾーンよりも割安感のある30年超のゾーンが買われやすい」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日の日中終値から横ばいの150円25銭で取引を開始し、一時150円30銭まで上昇した。その後は上値が重く、いったんマイナスに沈む場面も見られたが、結局は1銭高の150円26銭で引けた。

40年債入札

  財務省が実施した40年利付国債入札の結果は、最高落札利回りが1.045%と市場予想の1.055%を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.20倍と、2015年2月以来の高水準だった。

過去の40年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、「40年債入札の強さの背後には国内投資家のカネ余りがある。利回りが乗ってくると手を出したくなる」と指摘。「徐々に円高傾向になってきているのが超長期債の支援材料となっており、この流れが継続するかが鍵だ。海外金利の低下傾向が続けば、円高を通じて日本の超長期債には追い風になる」と話した。
 

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE