田辺三菱製薬は24日、イスラエルの医薬品会社ニューロダームの買収手続き開始で合意した、と発表した。ニューロダーム社は、2019年度に米国と欧州でパーキンソン病治療薬「ND0612」の発売を予定している。

  田辺三菱薬はニューロダームの発行済み株式を全て取得し、10月にも完全子会社化する予定。アドバイザリー費用約11億円を含めた取得費用は約1252億円となる。株式の取得額は11億ドルで、1株当たり39ドル。ニューロダームの21日の株価終値と比較すると、約17%のプレミアムを支払う。

  古い医薬品が特許切れとなることや薬価引き下げの圧力が高まっていることなどを背景に、国内製薬各社は新薬の開発を急いでいる。次世代の中枢神経系治療薬の開発を手掛けるニューロダームの買収で、田辺三菱は中期経営計画で20年度の達成を目指す米国売上高800億円が可能になるとしている。

  三津家正之社長は大阪本社で会見し、約11億ドルは全て手元資金で賄うとし、買収価格は「精緻なリサーチに基づき妥当」との認識を示した。開発中のパーキンソン病薬は18年度に米欧で同時申請し、19年度に発売予定。三津家社長は、「米国市場は生き残りのため必要な市場だ」とし、今後も良質なプロダクトがあれば、買収を積極的に検討すると語った。田辺三菱は、米国市場を国内に次ぐ第2の事業の柱にする中期経営戦略を発表している。

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