今週25、26両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、債券トレーダーは自らのインフレ見通しを既にほのめかしている。

  先週の10年物インフレ連動債(TIPS)の入札は、応札倍率が9年ぶり低水準となり、市場が示唆する予想インフレ率は4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)前後も下がった。1日の低下幅としては6月半ば以来の大きさだ。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は13日、基調的なインフレトレンドが目標の2%を大きく下回っていると結論付けるには「時期尚早だ」と発言したが、市場は挑発しているようだ。

  日本銀行と欧州中央銀行(ECB)は先週の政策決定会合で基本的に政策を据え置いたが、今週トレーダーが注目しているのはFOMCが引き締め路線を緩めるかどうかだ。今年中に3回の利上げを完了する上で最も大きな障害は、食品とエネルギーを除くコアCPI(消費者物価指数)の低下だろう。6月は前年同月比で1.7%上昇と、2015年以来の低い伸びだった。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「誰もインフレ率が大きく動くとは期待しておらず、FOMCは窮地に置かれたままとなる。インフレは力強いとの主張の裏付けが全くないときに、一体どうすればいいと言うのか。コアCPIが一環して下振れしているのに、魔法のようにインフレ見通しが明るくなるとは信じがたい」と述べた。

原題:As Fed Ponders Inflation, Bond Traders Have Made Up Their Minds (抜粋)

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