欧州高利回り債投資家は不確実性の高まる時期に備える必要がありそうだ。

  デンマークのヘッジファンド運営会社キャピタル・フォーは、欧州高利回り債市場は現在、「穏やか」に見えるかもしれないが、金利の過去最低水準からの上昇が見込まれる中、「多くの混乱」が生じる見通しだと指摘した。

  キャピタル・フォーのサンドロ・ネフ最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「これによって今後、大きな投資機会が生じないと想像することは非常に難しい」と発言。「これがどのような結果をもたらすかは誰も分からない。だれも経験したことがないからだ」と説明した。

  中央銀行による何年もの思い切った刺激策と欧州の景気回復の兆候が高リスク債の利回りを押し下げ、投資適格級債券に近づけた。ブルームバーグ・バークレイズ・パンユーロピアン・ハイイールズ・トータル・リターン指数はジャンク債需要の急伸に伴い、過去5年間で50%強上昇した。

  コペンハーゲンを本拠とするキャピタル・フォー(運用資産約100億ユーロ:約1兆3000億円)はマクロ経済トレンドより個々の企業の実績を重視する「ボトムアップ」戦略を採用。同社のクレジット・オポチュニティーズ・ファンドの2010年の設定以来のリターンは年プラス14%。ボラティリティーは6.5%。

  キャピタル・フォーのポートフォリオマネジャー、レネ・カレストロップ氏は「いまは特に慎重を要する時期だ。スプレッドは現在、極めてタイト化しており、われわれは非常に低レバレッジのファンド運用を行っている」と説明した。

  同ファンドは特に比較的「ディフェンシブ」な銘柄のシニア担保付レバレッジドローンへのロング・エクスポージャーを積み増す一方、iTraxxクロスオーバー指数と個々の弱いクレジットはショートとしている。

  現在の信用サイクルがピークに達したことは明らかであり、3、4年前には債券発行できなかった企業がいまは何とか調達できるようになっているとネフ氏は指摘。「レバレッジ過剰の企業をわれわれは非常に懸念している。金利が上昇し始めれば、高金利に耐えられない資本構造だからだ。現在、行われている取引の一部にとって、これが難題になるのは確実だ」と説明した。

原題:A $12 Billion Credit Manager Girds for High-Yield ‘Dislocations’(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE