ユーロ上昇は始まったばかりかもしれない。

  欧州中央銀行(ECB)は20日の会合でフォワードガイダンスをほとんど変更せず、ドラギ総裁は改善する域内景気に賃金と物価が追随するのを依然待っていると発言した。それでも、ユーロは約2年ぶりの高値まで買い進まれた。

  ユーロは主要10通貨の中で年初来上昇率首位に立つ。ECBが9月か10月に量的緩和(QE)プログラム縮小を発表する公算が大きいことから、ユーロは一段高となる可能性がある。

  コモンウェルス銀行の為替・金利ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏(ロンドン在勤)はリポートで、「強力な根拠に支えられた上昇で、止まらないだろう」とし、「増え続けるポートフォリオへの資本流入、変わりつつある金融政策、政治リスク改善など、全てがユーロの一段高を指し示している」と指摘した。

  ECBの政策を巡っては、デフレ圧力がリフレの力に置き換わったとドラギ総裁が6月に発言し、タカ派的な見方が増加。これを手掛かりにユーロは2000年代初め以来の安値水準から上昇に転じた。投資家らはECBが来年テーパリングを開始すると見込む。市場では、2018年9月までで0.1ポイントの利上げが織り込まれている。

  ノムラ・インターナショナル(ロンドン)の外為ストラテジスト、ジョーダン・ロチェスター氏は、ドラギ総裁は「基本的に市場の見方に反対しなかった。これが重要な点だ」と指摘。一部アナリストは、ユーロの長期上昇を食い止められるのは米国のイベントのみだとみており、ロチェスター氏は米税制改革の進展などが考えられると付け加えた。

原題:Euro Rally Shows Few Signs of Stopping as Draghi Appears Unfazed(抜粋)

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